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大榎アルバム


エノキは推定150年の樹齢で、2013年の春に最後の花を咲かせましたが、秋の実は着けませんでした。
帰郷してからの10年、折々に撮りためた写真から思い出のアルバムを作って
みました。これまでに発表したもの以外で10枚あります。


2005.12.22 雪が積もるのは年に一度あるかないか。この年の夏頃から支柱と柵が出来ました。


2008.1.6 雲一つない静かな正月休み。


2011.11.15 こどもたちの体育の授業。


2012.5.3 若葉はともかく、青葉はこの年が最後になりました。


2012.5.3 ゴールデン・ウィークの遊びの名残か、凧が。


2013.4.27 縄跳びのなわ。エノキはこどもたちの遊びに詳しいでしょう。


2013.8.26 150年の樹精を尽くし果てたシルエット。


2014.5.10 木は死んだまま立っている。 / 白い半月がそれを見下ろしていた。 / 夜になると星が咲くだろう。(ブログより)


2014.5.29 五月の強風で枝が折れ、ついに伐採。夏休みには幹の部分から伐ってしまうそうです。切株だけになるのでしょうか。



エノキはふさふさと繁った葉で大きな木陰を作るので愛されてきた木です。車の無い時代、みんなが歩いていた街道には一里ごとに植えられました。涼しい緑陰が喜ばれたことだと思います。そのこんもりした青葉の写真がないのは、暑い頃にあまり散歩に出なかったからで、やや心残りです。

この木には、わんぱく坊主だけでなく、たくさんの男の子女の子が登ったことがあるようです。こんなもの静かなというご婦人が、懐かしがられ、寂しがられていました。

これからエノキはそれぞれの思い出の中に根を張り、葉を繁らせてくれるでしょう。また、エノキ二世は昨年の六年生が植樹して、順調に育っているようです。


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