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背高桜林

西か東か、三鬼の忌。
でも北に行った。
山裾の桜林。
鷽(ウソ)に会いたかったのだ。

 (略)

さて、背高桜林。
猪対策の柵だらけで、径は一本。畦を伝って池から登る。
暢気に鷽と蕾を愛でるつもりが、七分か八分の咲きよう。
この東屋を桜の書斎にしたいと夢見たこともあった。
誰も訪れないのか、二面ある大机はうっすら緑の苔か黴。
ウソ吹きはいなかったけれど、キツツキが来た。


(以上は、2014年4月1日のブログより
 以下は、2015年4月2日のTwitterより)



つれあいがサンドウィッチ、小生がコーヒーを用意して、背高桜林で合流。ここ両日の陽気で一気に満開。エナガ、コゲラ、ウグイスたちも。池ではカエル、アメンボ。土手ではワラビもつくつく出始めた。 



桜の書斎。ここに通って何か書きたいと思いつつ、花の季節は祭と重なって慌ただしい。地区の人もあまり利用しないのか、テーブル表面は苔生して、うっすら緑色。それにしても静かだ。 



一人お連れしたのは円空さん。没後300年(1995)の日に作像したもの。せっせとふうら像を作っていた1989年、「花の日も円空なたを躊躇はず」という句を詠んだのを思い出し、では今日はゆっくりと花見をしていただこう、と。 


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