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ふうら逍遥

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ふうらかんの野外写真集です。
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#散歩

そこらの秋

ひさびさのふうら散歩。(Twitterへの投稿を再録します) 雨催いの朝のクロアゲハ。ノウゼンカズラの赤に映えて、花も蝶も鮮やかに引き立て合う。 白い露草に逢いにゆく道筋の僥倖。 アレチヌスビトハギ、エノコログサの叢。キビも三本ほど突っ立っている。秋風が喜びそうな一画。 もう一枚は、リュウキュウツキミソウ、ニラの群落。いろんな雑草が共生していて、ここにはキアゲハ、モンシロチョウ、ツマグロヒョウモンなどが行き交う。そこらの秋の息吹。 白いツユクサ。四年前に「道々何千個の

寂しい春に

新型コロナウイルスの脅威は春になっても衰えない。むしろこれからがこの列島では正念場。緊急事態が宣言され、家に籠もるのが最善の春となった。人類の半分が罹患するだろうとの悲観的な予測などを耳にすれば、肺に疾患をもつ身は覚悟の一つも二つもしなければならない。 おかしなもので、ここ数年はずいぶんな越冬態勢で風邪やインフルエンザを警戒し、ある意味覚悟などもしてきたつもりだけれど、今度のウイルスに関してはまた違うらしい。なんとしても生き延びようと思う。 春になればあしうらの歩き神もむ

きのこ

久し振りにふうらと散歩。 いつからか、カメラも双眼鏡も持たず、iPhoneだけをポケットに出かけるようになった。昔は、フィールド・ワークのような装備でいたこともあった。旅行はもちろん遠足や散歩にも、誰かふうらが一緒だった。 旅の達人のかれらが同行してくれると、何かよりよい按配で歩けそうな、見聞ができそうな気がするのだった。風景も広く深く遥かなものになる……。 ふうらの陶像は大きい方で300〜400g。この日は小さい方を二人。 道々あまり撮影スポットは無いように思ったが、森

たんぽぽと、

三月。ふうら散歩。 綿毛の一部が飛んでくり抜かれたようになっている(正面)。 旅心がふつふつと。 ふうらに連れられて遠出、フキノトウを発見。 あちこちに鄙びた梅が咲いていて、ことしも春に漂着。