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アカヤシオの咲く山

 静岡県川根本町は私の住む焼津市に隣接する藤枝市、島田市に接する大井川中流域にある町で「アカヤシオ―つつじ」の群生の有る町です。大井川の川霧のお陰で柔らかな茶葉が生産され県下でも有数な茶所でもあります。

 この南アルプス南部の山に咲くアカヤシオを近くに住みながらまだ一度も見た事がありません。今回4月末に我がアアウト・ドア・クラブの例会として計画されているが現地の開花情報が入らない。

 2017年春のこと、静岡周辺は桜開花が1週間ほどおくれていたからアカヤシオの花も遅れているのだろう。今日と2、3日前に入山した方の情報が入ったが矢張り未だ蕾が多いという。

 5月前半に入山日を決め会員に連絡した。会費は500円。格安だがヤシオつつじの花を眺めながらのむすびは聖、茶臼岳の南アルプス南部の雄峰をおかずにさぞ美味しかろう。

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 静岡県の南アルプスはその地下に複数のプレートがせめぎ合う大山脈です。今でも年間4センチほど隆起を続けているのです。

 そんな山系を構成する深南部の一つ、大札山へハイキングに出かけた時の過去ログです。
 

5月連休は4日、新東名を使い午前中早めの到着でも、すでに駐車場は満車である。山頂まで約40分、短時間であるからタカを括っていたらなんとすごい勾配。

 この急こう配・・・そうであろう現在でも造山活動が盛んな南アルプス深南部の山はどれも尖峰で谷に深く切れ込んでいる。登山道や林道から谷を見やれば目も眩む高さだ。ここへのアクセス赤石林道はいたるところで崩落防止工事の最中だ。

 垂直に近い護岸の斜面は工事の難しさと、山形保全のための膨大な費用投下を物語っている。そうこうしているうち山頂だ。

 静岡の山ならば当然とばかり富士山が気高く雲海に浮かんでいた。しかし持参のカメラではうまく取れない。

楽しい山頂での食事も終わりいよいよ『アカヤシオ』の群落地、北尾根の縦走だ。

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 反対からの登山道を行きかうハイカーは口々に今年は開花が遅いという。満開まであと1週間はかかりそうだが、私たちにとっては満足なものだった。
 思いもよらない起伏に富んだ痩せ尾根を1.5時間、赤石林道へ下り駐車場まで30分。準地元の山とはいえ、余り行かない山々のハイキングの良さを楽しんだ1日でした。

 


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