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【ウマ娘】にGⅠ馬でないメジロアルダンの名が。

 ゲームはまるで興味がなくてやらないけれど、それが競馬のものであれば、ちょっと気を引かれてしまう。
 
『ウマ娘』……。
  
 最近活躍している馬かと思ったら、なんだかとても懐かしい馬の名前が並んでいるので、びっくりです。昭和のあのオグリキャップのブームの頃の馬も、ずらりと並んでいる。いちばん古いのはなんだろ、マルゼンスキーかな? 
 
 なにしろ、かなりマニアックというか、GⅠ馬でない馬も、何頭か混じっていますね。ツインターボとかマチカネタンホイザとか。きっとこれにハマってる人、年齢層広いんでしょうね。
 
 昭和の時代のレースは、さすがに重賞以外は動画がないだろうし、ウマ娘で遊んでいる主流の世代は、そのウマ娘を好きになってホンモノの馬の全部のレースを観たいなぁと思っても、叶わないのではないでしょうか。特にオグリやイナリワンなんて、最初は地方でしたし。ここに出てきてる馬って歴史に名を遺す名馬だから、本格的にGⅠ戦線に出てくる以前はとっても強い勝ち方をしているんです。ディープインパクトだって、ファンが最初に度肝を抜かれたのは若駒ステークスでしたし。
 
 
 キャラクター中のメジロアルダンも、GⅠ馬でない1頭。GⅠは勝っていないけど、当時のファンにはとても強い馬として認識されていました。単に「強い」というよりは、未知の強さを秘めた馬、といった方が合っているかもしれない。
 
 アルダンは同世代の有力馬に比べてデビューがちょっと遅く、皐月賞には間に合わなかった。ダービートライアルのNHK杯2着で、ようやくクラシック戦線に乗りました。
 
 ダービーは、複雑な気持ちになる2着。まだ発展途上でのダービー2着は立派。金星に近い成績です。しかし一旦先頭にたってから差し返されての2着は、限りなく惜しく、悔しい2着とも言えます。
 
 アルダンは脚の故障で、ここから長期休養に入ります。3歳クラシック戦線はとても短い参加で終わりました。勝ちきれないけれど、どこまで強くなるだろうと思わせる、つかみどころのない馬という位置づけでした。
 
 復帰は1年後。メイステークスをあっさりと勝ちます。オープン特別ですが、1年の長休明けであっさり勝てるものではありません。大物感を見せつけました。ダービーで差し返されたサクラチヨノオーも同じく1年休み、ぶっつけで安田記念に出て16着。その比較でも、強さを感じさせました。
 
 次走札幌記念で、これまたあっさり勝って重賞制覇。2着が安田記念馬で、旬のGⅠ馬に先着したことでも、GⅠ級の大物と見られました。
 
 そこからは、けっこう画像を追っかけられます。次代を作った名馬オグリキャップとの、数度にわたる対決。強豪の1角に、毎レース数えられました。
 
 GⅠレース2着2回、3着1回と、冠にはちょっと手が届かなかったけど、ファンから「GⅠ級」と見られ、故障さえなければGⅠを勝てただろうと語られる1頭でした。『ウマ娘』の中では清楚な感じに描かれていて、故障がちで繊細な馬だっただけに、雰囲気が合ってる気がします。

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