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クラウドファンディングを開始しています。

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クラウドファンディングタイトル:幸せなレズビアンカップルの暮らしぶりを漫画化したい!
【詳細・寄付はココから】
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はじめましての方も、お世話になっておりますの方も、ごきげんよう、ROKUJOです。
私はこの度、『幸せビアンカップル長期追跡』の漫画化を目指すクラウドファンディングを開始いたしました。
様々な方にご支援とご協力を賜り、目標額の約半分(10/21現在)が集まりました。
ありがとうございます。
けれど同時に様々な誤解も生じてきましたので、改めてROKUJOの思いをお伝えできたらと思い、文章にしました。

当初この企画は、2019年の12月1日から私が
「結婚というゴールのない関係性を、どう2人で生きているのか」
「お婆ちゃんになっても幸せなビアンカップルが、この世界の何処かにいてほしい」
「そして、そんなカップルを見てみたい」
そんな思いから始めました。

私はレズビアンです。
初恋は中学1年生でした。双子の姉妹の先輩でした。
その姉妹が中学校を卒業していき、私は次に同級生を好きになりました。その子も女性でした。
勇気を振り絞って告白しましたが、フラれてしまいました。そして、面白半分だったのか、そのことをバラされてしまいました。イジメに発展することはありませんでしたが、友達に「気持ち悪い」と言われました。
何となく他人が信じられなくなって、今まで一緒に笑い合っていた友人にすら壁を作るようになりました。
そこから33歳まで、何人かに片想いをしました。どの相手も女性でした。そして、その人たちは必ず最後にどこかの男性を好きになって去っていきました。
「ROKUJOが男なら、絶対に彼氏になってもらってた」と綺麗な笑顔で言われても、決して想いを伝えることもなく、このまま誰からも愛されることなく、自分は一人で死んでいくんだと思っていました。
また、私が息をするこの世の中には、悪意しかないのだと思うようになりました。
新宿二丁目に行こうと何度も思いました。けれど、メディアが伝える新宿二丁目のイメージ(音楽がガンガンかかるクラブ、ワンナイト願望、奇抜な服装やメイク)が恐ろしく思え、そんなコミュニティに人見知りで典型的な“陰キャ”の私が入れると思えませんでした。
ネット検索で『レズ』『レズビアン』と検索すると必ず検索結果の上の方にAVが並びます。それは私が求めているモノではありませんでした。
でも、メディアが伝えるLGBTの情報は、もっと恐ろしいものでした。
『〇〇さんと〇〇さんの同性婚、破局!』
「ほらみろ、同性愛に結婚なんて無理なんだw」
そう言っているような悪意としか思えない報道や、「同性愛に生産性は無い」堂々とドヤ顔で語る国会議員。とても恐ろしいものでした。
どこで息をしていいのか分からない。
どこを目指して歩いていけば良いのか分からない。
何とか“普通”の社会に溶け込もうと頑張りました。“普通”になりたくて、“彼氏”を作ったこともあります。でも、やっぱり何かが違いました。誤魔化そうとすればする程、自分は頭がおかしいのだと思うようになりました。
「頑張ったね」
自死ぎりぎりの私を救ったのは、某レズ風俗の有名キャストのお姉さんでした。
その日から紆余曲折を経て、なんとか居場所を作った私はこう思うようになりました。
「情報が偏っているんだ」
“普通の人”は〇〇歳位で結婚して~という“なんとなく”の人生のモデルがありますが、レズビアンの人生にはそれがありません。というか、そもそもお婆ちゃんになるまで一緒にいたレズビアンカップルを知りません。
レズビアンの私は、お婆ちゃんになっても最期まで手を繋いでいられたレズビアンカップルを知りません。
ビアンバーで占いをするようになってから、何組ものレズビアンカップルを見ました。
彼女たちはこれからどうなっていくのでしょう。また、何が彼女たちの障害になるのでしょう。そして、その障害をどのように乗り越えていくのでしょうか。
私は、社会の目も、時代遅れな偏見も、お固い法律も、運命すらもねじ伏せて、お姉さん2人がおばちゃんになって、おばあちゃんになっていく姿を描きたいのです。
また、それら記録は、他のレズビアンカップルの苦難を乗り越えるためのヒントになるのではないでしょうか。
そしてなによりも。
「幸せは物凄く近い場所にあるんだ」と、孤独でひとりぼっちで泣いているレズビアンに伝えたいのです。
そんな思いで、本企画を続けてきました。
現状としては、カップルさんを人づてに紹介してもらい、私ひとりで取材からまとめまで行っております。正直、手が足りませんし、知名度もありません。「アウティング目的の企画なのではないか」「そんなこと1人でできるわけない」と怪しまれたことも、笑われたこともあります。
今回、クラウドファンディングで漫画化の企画を行おうとしたのも、本企画の宣伝も兼ねてのことです。
この企画を知っていただき、1組でも多くのレズビアンカップルの取材ができたらと思っております。
また、漫画化することでレズビアンだけでなく、どんなセクシュアリティの方の目にも止まり、読んでいただきたくキッカケになるのではないかと考えております。
絶対に、絶対にこの世界のどこかにいる幸せなビアンカップルを、ぜひ長期にわたり取材させてください。

なお、今回SNSで拡散していただくために「#私たち幸せ」というハッシュタグを考案いたしました。
このハッシュタグの意味を説明いたします。
私はこのハッシュタグに「交際する(カップル)=幸せ」という意味は一切込めておりません。幸せの形はそれぞれです。事実、現在も私は独り身でこの企画を続けています。独り身ですが、私は全く不幸ではありません。
このハッシュタグで注目していただきたいのは“私”という言葉です。
レズビアンだけでなく、ゲイもFTMもMTFもノンケもリア充も、私のようなぼっちも、この社会の中にいます。そして色々な幸せがあります。社会の中の一員である“私”。そして、一人一人が幸せを掴めるように、そしてそれに向かって歩いて行けるように。本企画が何かのキッカケになれたらと願い考案したものです。
色々な人がいるのなら、色々な幸せがあったって良いんです。
どうか、拡散の際に使用いただければ幸いです。

最後になりますが、本クラウドファンディングはあくまでも“始まり”です。ROKUJOが歳をとり、体が動かなくなるまで続けて社会に出していくつもりです。
私がお婆さんになる時、どんなセクシュアリティの方でも不自由を感じないような社会になっていることを祈っております。
どうか、その一歩となる本クラウドファンディングをどうぞよろしくお願いいたします。


ROKUJO


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