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EDH《宇宙の帝王、キングギドラ》覚書

はじめましての方ははじめまして。随分前に書いたウルザソプターを読んでいただけた方はお久しぶりです。

昨今の情勢により、紙の大会が全然できないことや、某青緑のあいつとか某4色のあいつの顔を流石に見飽きてきたということもあり、構築フォーマットのモチベーションがガタ落ちしており、もっぱらEDHばかりやっている今日この頃です。

というわけで、今メインで使っている《宇宙の帝王、キングギドラ》(《願いの頂点、イルーナ》)について、自分自身の参考用がてらにまとめたいと思います。

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リスト

統率者
《宇宙の帝王、キングギドラ/Ghidorah, King of the Cosmos》 

土地 32
《蒸気孔/Steam Vents》 
《繁殖池/Breeding Pool》
《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
《ケトリアのトライオーム/Ketria Triome》
《回復の温泉/Rejuvenating Springs》
《訓練施設/Training Center》
《尖塔の庭/Spire Garden》
《内陸の湾港/Hinterland Harbor》
《硫黄の滝/Sulfur Falls》
《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
《冠水樹林帯/Waterlogged Grove》
《焦熱島嶼域/Fiery Islet》
《統率の塔/Command Tower》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
《汚染された三角州/Polluted Delta》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《乾燥台地/Arid Mesa》
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
《虹色の眺望/Prismatic Vista》
《島/Island》2
《山/Mountain》2
《森/Forest》3

マナ加速 16
《極楽鳥/Birds of Paradise》
《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
《フィンドホーンのエルフ/Fyndhorn Elves》
《献身のドルイド/Devoted Druid》
《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
《養育者、マーウィン/Marwyn, the Nurturer》
《野生の心、セルヴァラ/Selvala, Heart of the Wilds》
《波止場の恐喝者/Dockside Extortionist》
《花を手入れする者/Bloom Tender》
《木霊の手の内/Kodama's Reach》
《耕作/Cultivate》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《グレートヘンジ/The Great Henge》

変容 7
《夢尾の鷺/Dreamtail Heron》
《水晶壊し/Gemrazer》
《伝承のドラッキス/Lore Drakkis》
《鋸牙の破砕獣/Sawtusk Demolisher》
《渡る大角/Migratory Greathorn》
《恵みのスターリックス/Auspicious Starrix》
《飛びかかる岸鮫/Pouncing Shoreshark》

サーチ 13
《ギャンブル/Gamble》
《俗世の教示者/Worldly Tutor》
《神秘の教示者/Mystical Tutor》
《ウルヴェンワルド横断/Traverse the Ulvenwald》
《新生化/Neoform》
《異界の進化/Eldritch Evolution》
《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》
《召喚の調べ/Chord of Calling》
《破滅の終焉/Finale of Devastation》
《自然の秩序/Natural Order》
《歯と爪/Tooth and Nail》
《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》
《激情の共感者/Fierce Empath》

妨害 12
《否定の力/Force of Negation》
《意志の力/Force of Will》
《否定の契約/Pact of Negation》
《激情の後見/Fierce Guardianship》
《活性の力/Force of Vigor》
《内にいる獣/Beast Within》
《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》
《紅蓮破/Pyroblast》
《赤霊破/Red Elemental Blast》
《召し上げ/Expropriate》
《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》
《再利用の賢者/Reclamation Sage》

コンボパーツ 5
《パリンクロン/Palinchron》
《狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator》
《歩行バリスタ/Walking Ballista》
《不死身、スクイー/Squee, the Immortal》
《食物連鎖/Food Chain》

デカブツ 3
《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》
《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》
《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》

その他 11
《進歩の災い/Bane of Progress》
《首席議長ゼガーナ/Prime Speaker Zegana》
《竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius》
《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos, God of Revels》
《永遠の証人/Eternal Witness》
《残忍な精霊信者/Feral Animist》
《時を越えた探索/Dig Through Time》
《宝船の巡航/Treasure Cruise》
《森の知恵/Sylvan Library》
《揺るぎないサルカン/Sarkhan Unbroken》
《時間の大魔道士、テフェリー/Teferi, Temporal Archmage》

今使ってるリストはこんな感じです。

デッキの動き

基本的な勝ち手段は、無限マナからのジェネラル無限変容でめくった《歩行バリスタ》か《竜英傑、ニヴ=ミゼット》の無限火力となります。
無限マナの組み合わせとしては、
《パリンクロン》+《狙い澄ましの航海士》
《波止場の恐喝者》+《狙い澄ましの航海士》
《不死身、スクイー》+《食物連鎖》
となります。これらの組み合わせはクリーチャーが場を離れる処理を行うため、自然にジェネラル無限変容に繋げることができます。
《宇宙の帝王、キングギドラ》の変容誘発でめくれたパーマネントは、場に出すか手札に加えるか選べるため、仮にバリスタがめくれても問題なくゲームエンドになるわけですね。
一応《宇宙の帝王、キングギドラ》は素で6/6飛行トランプルとそこそこの殴り値がある上に、変容元次第で色々と悪さができるため、ジェネラルダメージでの勝利も狙えなくはないです。ただ、今回はあまりそちらに寄せた構築にしていないため、たまにしかそのルートには行かないでしょう。

以降で、デッキのそれぞれの要素について説明します。

土地

特に言うことはないですが、デュアランが入ってないのは高いからです。
いや、こう言うと身も蓋もなさすぎるんですが、少なくともこのデッキのデュアランって必要性に比して高すぎる感じています。
もちろんあったらちょっとマナベースが楽になりますが、逆に言うとちょっとマナベースが楽になる程度なんですよね。流石に何万も出してまで入れたいかっていうと…ね?
もちろん既に持ってる人は入れたいいと思います。ちなみに優先度は青緑≧青赤>>>>>>>>赤緑です。基本土地はあんまり減らしたくないため、入れるとしたらチェックランドと入れ替える感じがいいでしょう。

マナ加速

一般的な緑のデッキの例に漏れず、マナクリがメインのラインナップになっています。
このデッキは特に変容元が必要なため、マナ加速がクリーチャーである必要性が高いです。
《養育者、マーウィン》《献身のドルイド》は特に重要で、こいつらに変容すると、マーウィンの場合は変容先のパワー分のマナが出せますし、ドルイドなら置ける−カウンターの量が増えるため、必要に応じてマナをバンバン出すことができます。
一応《野生の心、セルヴァラ》でも似たようなことができますが、こいつは別に横にいても大量にマナが出るため、わざわざ乗らなくても強いですね。ただ、変容は「戦場に出る」扱いではないため、下のドロー能力の方はあんまり使えないことが多いです。
《グレートヘンジ》は実際のところマナ加速って感じの働きをするわけではないのですが、一応ここに。

変容

ティムールカラーの変容クリーチャーの中で、できるだけプレイアブルなものを選んで入れています。
ジェネラル以外の変容クリーチャーはそこまでものすごく欲しいというわけではないので、いらないと思えば全抜きしてもいいかもしれませんが、私はいっぱいガチャを回したいガチャ廃なので、いけると思ったものは入れる方向でやってます(
採用している以外にも色の合う変容はいますが、いくらなんでも流石にっていうレベルの性能ですね…
ちなみに飛び抜けて強いのは《恵みのスターリックス》で、変容能力自体はギドラよりやばいです。たまにバリスタめくって虚無っちゃうのはご愛嬌。

サーチ

基本的にはコンボパーツのサーチに使いますが、《緑の太陽の頂点》や《破滅の終焉》、《召喚の調べ》あたりは変容元のやべー奴らを持ってくることも多いです。
コンボパーツのクリーチャーは緑ではないため、緑のクリーチャー指定のサーチだと一見繋がらないようでも、《激情の共感者》経由で手を進めることができます。
また、《激情の共感者》は1枚で《狙い澄ましの航海士》サーチ→航海士出して結魂、共感者ブリンク→《パリンクロン》サーチとコンボ完遂まで行くことができます。バカみたいにマナがかかるスーパー悠長ムーブですが、一応覚えておくとたまに役に立つかも?
この中で怪しいのは《ウルヴェンワルド横断》で、単純に昂揚達成が厳しくて有用なサーチにならない場面が多いですね。
《自然の秩序》も前まではかなり怪しいと思っていたのですが、《首席議長ゼガーナ》を採用したおかげで一気に価値が上がりました。
ちなみに結構大事なことですが、《異界の進化》と《新生化》はそれぞれ元のクリーチャーのマナコスト+2か+1「に等しい」やつしかサーチできません。まぁテキストどおりといえばそうなのですが、勘違いして勝ちを逃さないようにしましょう。(一敗)

妨害

ほとんどはごく一般的なラインナップですが、《紅蓮破》と《赤霊破》は周りに青が多いのと、そもそもEDHで青は虐待し得ということで入れています。
《溜め込み屋のアウフ》を採用しているのに《無のロッド》を採用していない理由ですが、自分がアーティファクトを動かしたい場面が結構あるデッキなので、必要な時にサーチしていざとなったら退かしやすいからです。自分のアーティファクトを割るのは結構面倒でな…

コンボパーツ

無限変容につながる無限マナのパーツ及びそこからのフィニッシュ手段です。
《食物連鎖》はコンボパーツではありますが、真っ当に使っても結構やばい性能で、ギドラを食って統率者税分だけのマナコストを足せば再変容を仕掛けることができます。デカブツを唱えるためのマナを捻り出すこともできるため、純粋なパワーカードですね。
今ここにいる以外でも、パーツになるけど採用してないカードが何枚かあります。

《タッサの信託者》

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《宇宙の帝王、キングギドラ》の変容でめくれた土地や非パーマネントカードは、追放されてそのまま戻ってきませんので、無限変容でライブラリを空にできます。ライブラリが空と言えばこいつ、というお手軽勝ち手段ですね。
よほどじゃない限り止まらないので入れてもいいのですが、ちょっと本体の弱さが気になったため、今は採用を見送っています。

《ゼンディカーの復興者》

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これ+《パリンクロン》で、土地が6枚以上で無限マナ…と見せかけて、クリーチャーキャスト時のドローがマストなため、実は無限ではなかったりします。
とはいえドロー+大量マナなので概ね別ルートのフィニッシュに繋がります。
問題は、流石に7マナですぐに仕事しない置物はやばいということですね。変容でめくれた時ですら結構微妙な顔になります。
これ以外にもマナ倍系エンチャントは結構ありますが、大抵の場合自分以外のプレイヤーもマナが倍になるため、痛し痒しですね…

《永遠の災い魔》《霧虚ろのグリフィン》

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《食物連鎖》とのコンボで無限マナが出る連中です。
《不死身、スクイー》と違って追放領域からしか唱えられないため、雑に使って墓地に落ちてしまうと再利用するのがめんどくさいという理由で没に。
ただ、グリフィンの方はスクイーと点数で見たマナコストが違うため、サーチのずらしのために採用する可能性があると思います。

デカブツ

エルドラージタイタンズ。
ガチャSSR…と見せかけて、実はこいつらがめくれて出るのは意外と微妙だったりします。
《真実の解体者》と《無限に廻るもの》は3〜4ターン目にめくれると一気に世界の敵になれますが、中盤以降は出たところで…となりがちですし、《絶え間無い飢餓》に至ってはそもそもキャスト時効果がメインです。
今まで書いてきた通りこのデッキは結構簡単にドカマナが出るので、ドンと素唱えで叩きつけるのがよろしいでしょう。
元々はもっとこの枠のカードがじゃんじゃん入ってガチャガチャたーのしーっていう構築にしていたのですが、流石に事故率がやばすぎたので、現実的に唱えられてかつ踏み倒した時のお得感の強い5〜6マナ程度のカードの採用を増やしていったという経緯があります。
《荒廃鋼の巨像》に至ってはめくっても唱えても弱いという体たらくで、秒速でクビになりました。

その他

今までの分類に当てはめにくい、めくって楽しいパワーカードやちょっと便利なカード、アドバンテージソースなどです。
前項で書いた「現実的に唱えられてかつ踏み倒した時のお得感の強い5〜6マナ程度のカード」の多くはここになります。
結構特徴的なカードを採用しているため、何枚か紹介します。

《首席議長ゼガーナ》

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ギドラでめくれると7ドロー。初変容時に7マナあれば、《俗世の教示者》で積んででも出したいカードですね。
6マナと重すぎないコストなので素唱えも簡単ですし、緑のクリーチャーなので《自然の秩序》のバリューを上げてくれます。

《竜英傑、ニヴ=ミゼット》

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無限マナからの勝ち手段になりつつ、なかなかのスタッツとアドバンテージソースになる能力でめくれても嬉しいカード。

《揺るぎないサルカン》

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サルカンっていうキャラクターが好きなので入れてます。
……真面目な話をすると、マナとアドバンテージの提供や変容元の用意など、結構このデッキの欲しいところを埋めてくれる便利なカードではあります。5マナ相応かというとなんとも言えないところですが。

《残忍な精霊信者》

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結構な割合の人が全く認識の中に無いクソアンコだと思いますが、ギドラ専用のおもちゃです。こいつに変容して6マナ払うと24点飛行トランプルジェネラルパンチで人が死にます
自力パワー倍マンは他にもいくらかいますが、自力パワー4倍マンは替えが効かない上に、変容持ちのレジェンダリークリーチャーの中で赤緑を含むのはギドラ(イルーナ)だけのため、正真正銘の専用パーツとなっています。
とはいえジェネラルが乗ってないこいつはリミテですら採用されない正真正銘のカスカードなので、どちらかというとジェネラルで殴ることがメインになっている型での採用の方がいいでしょう。私は「このデッキでしか使えない専用機」みたいなのが大好きなので入れてます(

デッキ雑感

今の構築だと、パワーレベル的には6.5くらいかなと思います。
デッキ自体のマナコスト帯が結構高いので動き出しが遅くなりがちなため、3キル4キルを競うようなガチ卓だとちょっと厳しいですが、無限マナさえ揃えばジェネラルが場にいなくても即勝ちに行けるので、少しグダればかっさらえることも結構あります。
《宇宙の帝王、キングギドラ》は変容ジェネラルによくある殴り型や、自身がコンボパーツになる無限型、とにかくめくって楽しいガチャ型など色々なデッキの組み方ができますので、キングギドラが好きという方はぜひデッキを組んで見てください。その際、今回紹介したことが参考になったら幸いです。
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