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YouTubeから商品の販売までを設計する

A-SIGN.BOXING YouTubeチャンネルの撮影、編集、企画を担当している石井六大です。

先日UPした山口拓也選手の動画から激励賞、オンラインサロンの入会等含めて既に40万円程の売り上げをあげたので、その仕掛けについてツラツラ書いていこうと思います。

動画見てない方には「は?」って内容なんで、まずは見てくれると理解が早いと思います。

小規模YouTubeチャンネルを運営してる方達が、自社商品のマネタイズまで繋げられるヒントになれば幸いです。

そんな事してないって方は「ほへ〜」って感じで見てください。

まず現状のボクシング興行は憤死間際です。

そもそも選手が売るチケットの手売りを除けばスポンサー様からの収入によって成り立っているに過ぎません。

一般のチケット収入がほぼないのです。

これってやばくないですか?ビジネスちゃうやん、、、、、、と

僕がYouTubeのチャンネルを運営する上で一番に考えていることは「徹底的なユーザーファースト」です。

「いや、当たり前やろ、そんなん基本の基だぞ」と皆さん感じたと思います。

でもビックリするほど、ボクシング界はこの思考が欠落しています。

激励賞を1口500円から送れるシステム作っても、業界関係者は「選手にとって素晴らしいシステムだ!素晴らしい!」

もっと収入を得られる仕組みを!もっと!もっと!選手の為に!

いやいやいやいやいやいやいや

調子乗んなよ!しんどいのも、コロナの影響で収入減ってるのなんて世の中の人皆そうだから!!!

クレクレする前に先ずお客さんを楽しませる事に頭使えよ!!!!!

そもそも激励賞のシステムもお客さんが1口500円支払うことによって感情移入して貰う事が1番の目的だから!!!!!!

(これ言ってるのは全部会長です。)

と、ひとしきり毒を吐き出した所で本題に入ります。

<㏚活動>

確立された手法というのは、資金力のある後続の組織が来ると叩き潰されます。

これは、殆どの業界が同じだと思います。

優秀な人材が資金力にモノをいわせブラッシュアップするのですから、勝てるはずがありません。

23,4才の頃の僕はこの事を1㎜たりとも理解しておらず、k-1やMMA団体の真似事みたいなPVを作りまくってました。馬鹿です。

ネットサーフィン以外pcに触れた事がない僕の動画でしたが当時は、珍しさもあって選手や身内の方々は喜んでくれていましたし僕もそれで満足していました。

今にして思えばこんな反応は運動会で撮った写真を生徒に配る、カメラが趣味の教頭先生程度の価値にしかすぎませんでした。

つまり喜ばせる対象が身内だったわけです。

それでも、心の中で(素人がやったにしては上出来だろ)と納得し、数字から目を背けていました。

心変わりした話しまで書くと自分語りでちょっとキモイんで飛ばしますが、とにかくいろいろあって数字と真剣に向き合うことにしました。

興行の主催者側に立ってる僕の仕事は、とにかく売上を伸ばすことです。

直接、金をぶち込んでいる会長たちやリングに立って戦うボクサー達と違い何のリスクも背負わず安全な場所でカタカタパソコンを打ってるだけの僕が、彼らと対等の仕事仲間と認められるには結果を出す以外にありません。

この仕事への姿勢はカメラマンの福田さんへのインタビューで気づかされました。

(マジで狂気をはらんだ天才です、あの人)

とは言え、従来の㏚活動では視聴者はひきつけられません。

ハイエンドな撮影機材が無い、プロの撮影クルーもいない、世界観に合わせて音楽を作ってくれるクリエイターはいない、素材を変幻自在に操る編集者もいなけりゃ、裸に褌一丁で

「出て来いヤァ」と叫んでくれるプロレスラーもいない。

残された方法は、もうドキュメンタリーしかないと思いました。

ただ良質なドキュメンタリーこそ最も工数がかかるし、並みのボクサーじゃ取材対象として成り立たない。

しかしこの全ての問題をクリアしてしまう天才がTV業界にいました。

銀河系最弱と呼ばれたテレビ東京のディレクター 高橋弘樹が生み出した

「家ついて行っていいですか?」です。

アダルトビデオの方じゃないです、あれはパロディです。

こんだけ引っ張ってただのパクリかいと思った皆さん

まぁそうです。

ただ何故この番組がA-SIGN,BOXINGにバッチリはまるのか順を追って説明します。

最近のTV業界では視聴率の計測方法が格段に進化しつつあります。

その中でも「AI値」という計測方法があってこれは、視聴者の姿勢や目線を1秒ごとに読み取って番組にどれだけ集中していたか、目を釘付けにしたかを図るものです。

この数値が2018年の民放NHK全て含めたバラエティー番組で1クール中ですが1位の記録をたたき出しました。

おもろいに決まっているダウンタウンのトークより、切れがあるに決まっているマツコ・デラックスのトークより、可愛いに決まっている乃木坂より

終電を逃した酔っぱらいのサラリーマンの中年男性が視聴者の目を釘付けにしたのです。

この結果は、誰しもが主人公になりえて、100人いたら100人のドラマがあるという事実。

そして最弱の資金難に喘ぐ放送局が「無い人間には無いなりの戦い方がある」と教えてくれました。

石井会長曰くA-SIGNには隠れ薄っすらとした理念があるそうです。

それは、ベルトを持たない選手達の軌跡を残すことです。

誰しも井上尚弥や村田さんのように結果を残せるわけじゃありません。

それでもそこには、敗れた者たちのストーリーがあるはずです。

これは同情心からくるものでは無く、今まで陰に葬られてきたドラマだけど

意外におもろいからお客さんにキッチリ消費してもらおうってことです。

何かよくあるじゃないですか、昔は廃棄されてたけど賄いで出したら意外と美味くて

商品化したみたいなやつ

あれです。

どうですか、びたはまりですよね。

とは言え、ただカメラを長回しすれば良いのかって程単純な話ではないのですが、

その話しはいったん置いときます。


<マネタイズまでの設計>

動画を見ていただいた方には分かると思うんですけど

最後に流した極貧生活の理由はかなり早い時間帯で撮影していました。(昼飯のニボシマヨネーズで分かるかと思います)

ただコレを中盤にそのまま流すと、まだ感情移入しきってない視聴者の心が動かないと思いました。

後何より一旦感動させたら、その後笑いづらいですよね?

笑いで視聴者の興味を18分惹きつけまくって最後のエピソードでギャップをつけて落として「応援したい」「激励賞や」まで繋げると。

まぁ単純な構成ですが、やるやらないでは雲泥の差が出たと思います。

何よりオンライン激励賞のシステムがシェアにより
広まった事が最大の成果だと思います。

こんなシステムできました!使ってください!

では広がりません。
使う理由を作って初めて広がるんです。



ともかく大事なのは、PRに新しい手法を見出した事。

それに、バッチリ応えてくれるほど山口拓也選手が魅力あふれるキャラクターだった事。

マネタイズまで導線をきっちり引いて動画そのものを設計できた事。

これを継続し続けること。

以上です!

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