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EnderLiliesは今年最高のインディーズゲームと胸を張って言える

久々に「はまった!」と言えるゲームと出会えました。
記事タイトルをみて「いやいや気が早すぎるだろう」と思った方もいるかもしれないが、それくらいお勧めできるタイトルだった。

ニンテンドーダイレクトでの紹介や、インディーライブエキスポでの紹介を見るたび、「これは絶対買おう!」と思っていたのだが、大当たりであった。

このゲームのジャンルは2D探索型アクションゲーム、いわゆる「メトロイドヴァニア」系である。
メトロイドヴァニア系はインディーゲームでも人気なジャンルだ。
なので「いやーその手のゲームはたくさんやったしなぁ」という人もいるとは思う。私も結構やっている。
だがこれはそんな私でもかなりおすすめできるゲーム
であった。

なぜそこまでこのゲームを推せるのか。
このゲームのここがいい!というところを中心に書いていく。

美しいグラフィックと音楽

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このゲームでまず惚れ込んでほしいのはグラフィックだ。
PVを見た方はもう何となく察しているだろうが、このゲームはダークファンタジーな世界観である。ダークファンタジーな世界好き!という方も多いだろうが、そういった何人かにスクリーンショットを見せたところ、全員から好評であった。
口では表現しにくいけれども何か「いい!」というポイントをついてくる見た目だと思う。
また背景の凝りようが凄い。ついついじっくり眺めてしまう出来なのもポイントだ。

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そしてゲーム中に流れる音楽もまたいい。
フィールド曲も豊富なのだが、ボス戦一人一人専用のBGMとなっているのもボスの雰囲気がでてよいところだ。
さらに水の中に入ったり家のなかにいると、ちょっとBGMが静かになったりするなど細かく作られている。

ちなみに、このゲームの音楽を担当したのは音楽グループ「Mili」だ。
アニメ「ゴブリンスレイヤー」オープニングテーマや、アニメ「攻殻機動隊 SAC_2045」のエンディングテーマなども担当しているので、覚えがある人もいると思う。

程よく歯応えのある難易度

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このゲームはビジュアル面だけでなく、アクションゲームとしてもかなり完成度が高い。
悪魔城ドラキュラ(キャッスルヴァニア)のDS三作品をクリア済みの私であるが、
これらと比べるとゲームの難易度は高いと思えた。

というのもこのゲームで敵から受けるダメージはかなり痛い。HPが1/4消し飛ぶのが日常茶飯事なほどだ。
そしてこちらが冒険中に行える回復手段は基本的に「祈り」のアクションを行うことのみ。
これはその場に立ち止まって行う必要があり、モーションは2秒ほどかかる。
当然その間にダメージを食らうと中断されてしまう。
さらに回復量もせいぜい最大HPの2/3くらい。しかも初期では3回しか使えない。
なので道中でも結構辛く、しっかり敵の攻撃は避ける必要がある。

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だが、このゲームのレストポイント、いわゆる休憩所の配置が非常によく、
「そろそろあると嬉しいな・・」と思ったころにあるのがかなり良い。
レストポイントで休憩するとHPが全快し、祈りの回数も回復する。
そして使用できるスキルの回数も回復する。
戦闘中にメニューを開いて回復して・・という安全に回復することが出来ない分難易度は高いが、非常に遊びやすく作られている。

そしてボスだが、やはりというかかなり手強い。
私が遊んだ限りでは、大体どのボスも5、6回はやられている。

だがこのゲーム、やられたところで失うものは何もない。さらにやられてもリスタートにあまり時間がかからないので、すぐに再挑戦できるのはありがたい。ボス戦前にもちゃんとレストポイントがあるのもグッド。
またスキルの付け替えと唯一の装備品であるレリックの装備はレストポイントでしか行えない仕様であるため、じっくりボスにあう組み合わせを考えてから挑むことが出来る。

ボスも変にランダム性のある攻撃をしてこないので、しっかり癖を把握して挑めば倒せるようになっているのもポイントが高い。歯応えのある戦闘を楽しむことが出来た。

探索もしっかり楽しめる

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「メトロイドヴァニア」系としてはずせないのが探索要素。
隠された通路やアイテムを見つけるのがとても楽しいのだが、
このEnderLiliesでも探索はとても楽しい。

まず探索の不便さをかなり減らしている。
このゲームのマップを見ると、水色になっている箇所とオレンジ色になっている箇所がある。

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これはそのエリアの収集要素をすべて集めるとオレンジ色になる仕組みであり、
また水色になっているところはまだなにか隠されているということだ。
視覚的に瞬時にわかりやすく、さらに見落としがあるかないかを大雑把でもわかるようになっているのは非常にありがたい。

また隠し方も丁寧だ。よくみると床や天井が・・という箇所が多く、結構わかりやすく出来ている。
さすがに後半になってくると難しい箇所も増えてくるが、
先のマップの便利さがあるので、そこまで時間もかからない。
私がやった結果では、ほとんど自力で見つけることが出来た。

なお隠されたアイテムを見つけるためにけっこうな大道芸を求められる箇所が多い。
これは賛否がわかれるところだが、私としてはそこまで苦になるタイプではなかったので面白い要素であった。

アップデートで非の打ち所が無くなった

とまぁ大満足なゲームであったのだが、あえて不満点を挙げるとするならば、後半手に入れたスキルやレリックを使う機会が少ないこと。
またゲーム中に流れるムービーを後から見直せないことだ。

正直不満点はそのくらいで、今のままでも十分だし贅沢かなと思っていたのだが。

なんと大型アップデートが来てしまった。しかも上記の不満点は全部解消されてしまった。なお先にPC版のアップデートが行われたが、すぐにコンシューマ版にもアップデートがされた。

そして追加されたNewGame+を現在プレイ中なのだが、またこれが程よく歯ごたえある難易度になっている。
回収したスキルやレリックをそのまま引き継げるいわゆる「強くてニューゲーム」かと思いきや、敵もそれ相応に強くなっているニューゲームなのだ。

さらに敵の強化具合も丁寧だ。
ただ硬くなっているわけではなく、敵の行動速度が速くなっており、さらに一部の敵には新規行動まで追加されている。

これならば冒険終盤で手に入ったスキルやレリックも試行錯誤して使いようがあるというもの。
まだまだ楽しめるゲームとなった。
これにはもう白旗である。参りました。

去年のインディーライブエキスポでは、Awardsを決める投票が行われていたが、個人的にはもう今年のAwardsはこれで決まり!と言えるゲームだ。

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