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[要旨]

日本は、リースの利用がなかなか増えない要因として考えられるものに、リース会社が少ないということが考えられます。そこで、設備を導入したいという会社は、導入する設備のメーカーや取引銀行に、リース会社の紹介を依頼すると、それに応じてもらうことができるでしょう。


[本文]

前回、設備の導入にはリースを利用する方がよいということを述べました。ところが、リースを利用する例がなかなか増えない要因のひとつは、リース会社と、それを利用したい会社の接点が少ないからだと思います。日本のリース取引が活発ではないとは思いませんが、金融機関の数と比較して、リース会社は圧倒的に少ないので、融資を申し込む感覚と同じように、リースの申し込みをしようというように感じる、中小企業経営者の方が少ないことは、当然なのかもしれません。

では、実際に、リースを利用しようとする場合には、どうすればよいのかというと、最も簡単な方法は、導入したい設備を販売している会社に問い合わせるとよいと思います。例えば、建設機械メーカーのコマツでは、リース事業を営む子会社のコマツビジネスサポートを紹介してもらえるでしょう。自動車メーカーのトヨタでは、地域の販売店がリース事業を営んでいるようです。

では、リース事業を営んでいる会社が傘下にないメーカーの機械などを導入する場合はどうすればよいかというと、オリックスのような、メーカーから、日本でのリース事業の草分け的な会社であるオリックスを始め、その他の大手リース会社を紹介してもらえる可能性があります。それでもリース会社が見つからない場合は、取引銀行に紹介してもらうことも可能です。多くの銀行は、リース事業を営む関連会社があります。

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