【音楽レビュー】Black Sabbath/Heaven And Hell
Black Sabbathについては「Master Of Reality」を浪人しているときにレンタルしたのが出会いだったと思う。この時はLed Zeppelin、Deep Purple、Black Sabbathという3大ハードロックの中ではLed Zeppelinが好きだった。Deep Purpleは「Highway Star」や「Burn」ぐらいしか聞いたことがなかったし、ソロもクラシカルな感じであまり好きではなかった。Black Sabbathについてもこの「Master Of Reality」に収録されている「Sweet Leaf」や「After Forever」を聞いても同じようなリフが続いて「退屈な曲だなぁ」という印象だった。Led Zeppelinについては「Stairway To Heaven」のドラマチックなソロやドラミングも好きだし、「Achilles Last Stand」のようなスリリングな曲も好きだった。一番ブルージーなロックだという印象を受けた。(当時Deep Purpleの「Child In Time」やBlack Sabbathの「Children Of The Grave」を聞いていたらまた印象も違ったのかもしれない。)
そんな感じでBlack Sabbathはあまり通ってこなかったのだが、そんな中ではまったのが以前紹介したSpiritual Beggers。このバンドはDio期のBlack Sabbathの影響を結構受けており、彼らの代表曲である「Euphoria」は思いっきり「Heaven And Hell」の影響を受けている。このアルバムでのトミー・アイオミのリフやソロは素晴らしく、とてもキャッチーでドラマチックだ。「Children of the Sea」はややコーラスのかかったギターとベースとの絡みも美しい。「Lonely Is The Word」も途中で静かになるところのフィンガーピッキングでのフレーズが美しく、そのあとのソロもとてもグルービーだ。もちろん代表曲である「Die Young」も捨てがたい。
Ozzyのドロドロした雰囲気も今になるといいと思うが、影響を受けたという意味で言うとこのアルバムは思い入れがある。ちなみにHeaven And Hellのソロは簡単ながらかなり格好よく早弾きが苦手な下手っぴギタリストには美味しいソロだ。
■Heaven And Hell
■Children of the Sea
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