咲くやこの花館のろじさぼ

 サボテン温室の外周に「デザートガーデン」が設置されています。
耐寒性の強い品種を露地栽培している、エリートろじさぼです。

 これがめちゃくちゃかっこいい。
昔々サボテン本の不鮮明な写真で見て憧れたアメリカの露地さぼてんガーデニングそのものです。
耐寒性低めの株の上のビニールの覆いは冬期の霜よけでしょうか。
夏場は外されているのかもしれません。

露地ガーデンの主役はやはりアガベ巨大株。

 リュウゼツランはアガベ属の総称でもありますが、「竜舌蘭」という和名の品種もあります。
アガベ・アメリカーナの斑入り種です。

 こちらはアオノリュウゼツラン。
斑入り種にリュウゼツランと名付けてしまったので、「斑無しのリュウゼツラン」という意味で名付けられました。
どちらも超強健で学校などでよく見かける普及種です。
株径は2〜3mまで成長する大型種。
アガベは開花までに大型種は数十年かかり、開花したら結実後枯死します。
そのためセンチュリー・フラワー(世紀の花)と呼ばれ、開花するとローカルニュースになることが多いです。
実際には100年もかからないし、100年かかったとしても毎年植えていれば当然毎年咲くわけで、そこまで希少性はありません。

 これも強健種ですがほとんど販売されていないテキラ竜舌蘭(アガベ・テキラーナ)。
商業栽培種(テキーラの原料)であり、園芸種として認識されていないのだと思います。
この葉の幅が広めで葉先が垂れるタイプをテキラーナとしている写真を散見しますが、メキシコのテキラーナ畑を見ると細葉で真っ直ぐ尖った剣山のような姿です。
形状の違うタイプか、別種のように思います。

 えっ君たち露地越冬出来るの?

ものすごく無造作に置かれた「センチュリーフラワーのドライフラワー」(ええように言ってみました)
せめて雨のかからないところに笑

 くつろぎスペースに置かれたベンチ。
30年もの!

 池の小島にもろじさぼが。

 サボテン以外にも熱帯植物など華やかに花をつける植物が多く、季節ごとの楽しみが多い園だと思います。
次は厳冬期のデザートガーデンを見に来ようと思います。

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