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パチコキ大学生の失態

ここは麻雀の強さが全てのキショい世界。

この世界の子を持つ親は「大学なんかに行くな、立派な雀荘メンバーになれ」と言い、幼い頃から天鳳とナーガ解析による英才教育を受けさせ、鳳凰卓に入るための個別指導塾に通わせる世界。

ひろい君はそんな世界に生まれた医学の勉強が大好きな可哀想な青年。

麻雀大会の前日。

その日なんと彼は、麻雀の研鑽をサボって大学に行き、循環器の勉強をしてた疑いがある。

「なぜ大会前日に麻雀をしないんだ!」
とあなたは激怒。

ひろい君は慌てながら
「落ちたら留年する試験の勉強なんかしてない!もちろん麻雀をしてたよ!」
と主張。

彼はその日のエピソードを詳しく話すことで潔白を証明しようとしている。

あなたは彼の話を聞くことにした。

おそらく彼は麻雀をしていない
どこかに穴があるはずだ...


「知り合いの家で五半荘やったよ。
全自動卓を持ってる後輩でね、場代を取らないから良い奴だよ。

ルールは
祝儀は無し、25000点持ち30000点返し。
ウマ10-20のピン、五捨六入。
上がり連チャン、飛び終了、箱下生産無し。
ローカル役は基本無しだけど人和とダブル役満、オープンリーチはありだったな。
同点は起家に近い方が着順上。
1000点未満のリーチはかけられない。
それ以外のルールは大体Mリーグルールにしてたね。

東1局、北家だった僕が258s待ちで先制リーチ。そしたら宣言牌の4sを上家にポンされた。
その後親から追っかけオープンリーチをされたよ、親も258s待ちだったから思わず笑ってしまったな。

そしたら西家が大ミンカンをしてリンシャンツモしたんだよね。カンドラでせっかく5s乗ったのに勘弁してほしかったよ。
その局はリーチ棒込みで1500点の損失になったな。

次局はドラ9mで萬子の九蓮をテンパイしてね。
安い方でも三倍満あったからドキドキしてたけど上がれずに流局。
そしたらなんと他3人は全員国士テンパイだったよ。
すごい奇跡だったな。

その次の局で僕は対子の東をポンして14mテンパイ、すぐにドラの1mの方が出てロン。
5800は6100の上がりで何とかトップ目に立てたかな。

中盤はあんまり覚えてないかな。
対面がノリノリだったのは覚えてるけど。

南三局で高め一気通貫、安め一盃口になる147m待ちのリーチをかけたけど、終盤に2000-4000をトイメンにツモられたね。
もし【百万石】を採用してたら役満でゲームセットだったから危なかったよ。

オーラスで僕バカヅキしちゃってさ、ダブル役満ツモったんだよね。
上家の飛びでそのゲームは終了。
ダブル役満テンパイも上がりも初めてだったから嬉しかったけど、結局2着でうーんって感じだったな。
役満祝儀も無かったから悲しかったよ。

この半荘はすごく荒れた展開が多かったな。

そのあと4半荘打ったけど、どれも平凡な展開で誰も飛ばなかったな。僕は1〜4位を1回ずつ取って終わり。
結局僕はその日マイナスでね、めっちゃ手入ってたのに〜と悔しがって帰ったよ...

あぁちなみに計算は何も間違えてないし、チョンボとかペナルティは一切無かったよ」


さて....
この話を聞いたあなたは、これが確実な作り話であると見破ることができた。


一体どこがおかしいのだろう?




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