【川合玉堂】 日本画 / 絹本・彩色 「渡頭綿秋」 査定 鑑定 買取 致します
川合玉堂
渡頭綿秋
絹本・彩色
47×58cm
◎川合玉堂の芸術
川合玉堂（1873-1957）は、日本画の巨匠として知られ、日本の自然や風景、そこに生きる人々の姿を詩情豊かに描いたことで広く評価されています。彼は愛知県に生まれ、14歳で京都に出て望月玉泉に師事し、その後、円山四条派の幸野楳嶺、さらに上京して狩野派の橋本雅邦の門下で学びました。この経験から、四条派と狩野派の技法を融合させ、穏やかな調和を試みた独自の作風を確立しました。
川合玉堂の作品は、四季折々の日本の風景や、人々の日常生活を細やかに描写し、その繊細な墨線と豊かな色彩で知られています。代表作には「鵜飼」や「夕月夜」などがあり、特に自然の美しさや日本の風土を情感豊かに表現した作品が多くの人々に愛されています。
彼はまた、文展や帝展などの官展で審査員を務め、日本画の発展に大きく貢献しました。晩年は、東京都青梅市の御岳に移住し、その地の自然に触発されながら創作活動を続けました。1957年に心臓喘息で亡くなるまで、日本の自然を愛し、その美しさを絵画に刻み続けた玉堂の作品は、現在も多くの美術館で展示され、後世にその芸術が受け継がれています。
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