【西村功】 油彩「メトロ車内」 査定 鑑定 買取 致します
作家名: 西村 功
作品名: メトロ車内
板に油彩、41×24.2cm
◎ 西村功の芸術
西村功（にしむら いさお、1923年 - 2013年12月）は、日本の洋画家であり、独自の表現手法で知られた。彼は1923年に大阪市で生まれ、1947年に帝国美術専門学校（現・武蔵野美術大学）を卒業。その後、1950年の第4回二紀展で初入選し、佳作賞を受賞した。
1956年には二紀会の委員に就任し、同展を中心に作品を発表し続けた。1960年頃から極端な遠近法による構成と、カミソリの刃で絵の具を削り落とす独自の手法を確立し、1965年の第19回二紀展に出品した《ベンチの人々》で第9回安井賞を受賞した。この頃から彼の作風は洗練され、遠近法を駆使したユニークな構成が特徴的となっていく。
1970年以降、彼はたびたびヨーロッパを訪れ、特にパリの地下鉄駅を中心とした人々の生活や街並みを描くようになる。パリの人々や風景を写実的に、そして詩的に描いた彼の作品は、多くの人々から愛され、国際的にも評価された。1982年には神戸市文化賞を受賞し、1988年には兵庫県文化賞を受賞している。
2006年には兵庫県立美術館で「西村功展 パリを愛した画家」が開催され、彼の多くの作品が展示された。彼の作品は、遠近法の巧みな使用、カミソリの刃を使った独自のテクニック、そしてパリの生活を愛する心が反映されており、独特の詩情を持っている。西村功は、その卓越した技法と独自の視点で、パリの風景と人々の生活を豊かに描き、日本の洋画界に大きな足跡を残した。
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