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【長谷川潔】 銅版画 / マニエルノワール「窓辺の花瓶」 査定 買取 致します。



  • 作家名: 長谷川潔

  • 作品名: 窓辺の花瓶

  • 作品詳細: マニエルノワール。28.8×22.3cm。


◎長谷川潔の芸術

長谷川潔(はせがわ きよし、1891年 - 1980年)は、日本の版画家で、横浜市出身です。彼は、日本だけでなくフランスでの活動も通じて、国際的な評価を受けたアーティストの一人です。長谷川潔は、特に新版画運動の中心人物の一人として、20世紀初頭の日本の版画界に大きな影響を与えました。
新版画運動は、明治時代末期から昭和時代初期にかけて起こった、版画を現代的な芸術表現として再定義しようとする動きであり、この運動は西洋の版画技法や芸術概念を取り入れつつ、伝統的な浮世絵の技法や表現も尊重しました。長谷川潔はこの運動において、独自のスタイルと表現で注目される存在でした。
彼の作品は、繊細な線描きと明るい色彩、そして静謐な雰囲気が特徴であり、日本の自然や風俗、風景をモチーフにした版画では、彼独自の美的感覚が反映されています。また、フランスでの活動を通じて、西洋の芸術的影響を受けつつも、それを独自の感性で昇華させた作品を多く残しました。
長谷川潔の版画は、日本とフランスの芸術的価値観が交差する中で生み出された、ユニークな芸術世界を展開しています。彼は、版画を通じて東西の美術をつなぐ役割を果たし、国際的な視野を持つ版画家としての地位を確立しました。
彼の死後も、長谷川潔の版画は、日本の近代版画を代表する作品として、国内外で高く評価され続けています。彼の遺した作品群は、版画というメディアの可能性を広げ、後世のアーティストたちに多大な影響を与えています。

◎長谷川潔のマニエルノワール

長谷川潔がマニエルノワール(manière noire)の技法を用いた作品を制作したことで知られていますが、この技法は彼の版画作品に独特の深みと魅力を加えています。マニエルノワール、または「黒法」とも呼ばれるこの技法は、銅版画やリトグラフなどの版画制作において、版全体を暗く塗りつぶした後、明るい部分を削り取っていくことにより、逆転の発想で画面を構築していきます。これにより、光を浮かび上がらせるような効果が得られ、独特の質感と深みのある表現が可能になります。

長谷川潔は、このマニエルノワール技法を用いることで、光と影の対比を鮮明に表現し、作品にドラマティックな効果を与えました。彼の作品に見られる繊細な光の表現や、深い影の中から浮かび上がるような形態は、この技法によって一層際立っています。

特に、彼がフランスで学んだ経験は、西洋の芸術技法に対する理解を深めるとともに、伝統的な日本の美意識と融合させることを可能にしました。マニエルノワール技法を駆使した長谷川の版画は、東西の芸術的要素が見事に融合した、ユニークな作品群を生み出しています。

長谷川潔のマニエルノワールを用いた作品は、彼の芸術家としての技術と創造性の高さを示すとともに、版画というメディアの表現の幅を広げる貢献をしました。この技法によって生み出された作品は、長谷川潔の代表作の中でも特に注目され、現代でも多くの人々に高く評価されています。


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