【島田章三】 油彩画 「室内婦人像」 査定 鑑定 買取 致します
島田 章三
室内婦人像
キャンバスに油彩
22.7×15.9cm
◎島田 章三の芸術
島田章三（1933年 - 2016年）は、日本の洋画家で、特にキュビスム的要素を取り入れた独特のスタイルで知られています。神奈川県横須賀市で生まれ、東京藝術大学美術学部油画科で学びました。1957年に第31回国画会展に初出品し、国画賞を受賞しました。1961年には国画会の会員となり、その後も数々の賞を受賞しました。
島田の作品は、主に静物画や風景画で構成されており、シックな色調と独自の形象化が特徴です。彼は「かたちびと」というテーマで、人や物の形態を捉え、それをキャンバス上に表現することに情熱を注ぎました。1968年からは愛知県在外研究員としてヨーロッパに留学し、パリやモンマルトルに滞在しながら、スペインやイタリアを巡りました。この経験は彼の作風に大きな影響を与えました。
1970年代以降、島田の作品には静物画が多く登場し、花や花瓶、カップや皿など、身近なモチーフを題材にしました。彼は「人間の手の届く辺りにモティーフを求めてみたい」と述べており、身近な物を通して空間と形との関係を追求しました。
教育者としても活躍し、1966年に愛知県立芸術大学に赴任し、1974年には教授に就任しました。2001年から2007年までは同大学の学長を務めました。彼の教育活動は多くの後進の育成に貢献しました。
島田章三は、2004年に文化功労者に選ばれ、1999年には日本芸術院会員にも任命されました。2016年11月26日に83歳で逝去しましたが、その作品は多くの美術館に収蔵され、今もなお多くの人々に影響を与え続けています 。
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