【藤城清治】版画 / リトグラフ「こびとの楽園」1996年 査定 鑑定 買取 致します
藤城 清治
こびとの楽園
リトグラフ 56×61cm
藤城 清治
しだれ桜
リトグラフ 59.5×59.5cm
◎藤城 清治の芸術
藤城清治（1924年生まれ）は、日本を代表する影絵作家であり、影絵の世界における第一人者です。彼は東京都出身で、慶應義塾大学経済学部を卒業後、影絵の制作に専念するようになりました。彼の作品は、カミソリや数百種類のカラーフィルターを駆使して作り出される美しい色彩と繊細なグラデーションが特徴です。
藤城のキャリアは1950年代から始まり、児童文化誌「絵本木馬」の創刊や影絵劇『泣いた赤鬼』の制作で早くも注目を集めました。1960年代には、影絵劇『海に落ちたピアノ』や『銀河鉄道の夜』でさらに評価を高め、1970年代には影絵画集の出版や『木馬座アワー』のキャラクター「ケロヨン」の創作など、多岐にわたる活動を展開しました。
1980年代以降も、影絵劇『シャクンタラー姫』の制作や国際交流基金の文化親善使節としての活動を通じて、影絵芸術の普及と発展に貢献しました。特に、『銀河鉄道の夜』の絵本はチェコスロバキアのブラチスラヴァ国際絵本原画展で金のリンゴ賞を受賞し、国際的な評価を得ました。
藤城は2000年代に入っても精力的に活動を続け、2013年には栃木県那須町に藤城清治美術館を開設しました。ここでは、彼の代表作や最新作が常設展示されており、多くのファンが訪れています。また、プロジェクションマッピングやミニ影絵劇の回転舞台など、現代的な技術を取り入れた展示も行われています。
藤城の作品は、光と影の美しい競演で人々に感動を与え続けており、その創作意欲は100歳を迎えた現在も衰えることがありません。2024年には福岡市博物館で「美しい地球 生きるよろこび 未来へ展」が開催され、彼の最新作や福岡オリジナル作品も展示される予定です。
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