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🍑偏微分が理解出来る身近な具体例はないでしょうか?できれば中学生にもわかるくらいの例で


偏微分を中学生にも理解しやすい具体例で説明すると、山や丘の形を考えると良いでしょう。山や丘を上空から見たとき、特定の点における傾きは、その点での偏微分によって表されます。
例えば、山の頂上にいると想像してみてください。あなたの立っている位置から東に進むときの傾きは、偏微分によって表される「東向きの傾き」です。同様に、北向きに進むときの傾きは「北向きの傾き」として偏微分で表されます。
簡単に言うと、偏微分はある特定の方向における傾きを計算する方法です。山や丘の例では、山を構成する地形の傾きを特定の方向ごとに分けて考えることができます。これが偏微分の基本的な考え方です。


二次元が三次元になったということでしょうか?


はい、その通りです。偏微分を理解する際には、通常の一次元の微分から二次元や三次元へと考えを拡張する必要があります。
通常の微分(全微分)では、一次元の線上での点の変化率(傾き)を考えます。例えば、一つの曲線上のある点での傾きを求める場合、これはその点での微分によって表されます。
一方で、偏微分では、二次元や三次元の面上での点の変化率を考えます。先ほどの山の例で言えば、山の表面は二次元(東西方向と南北方向)ですが、実際には三次元空間(東西、南北、そして高さ)に存在します。偏微分では、このような多次元空間において、特定の一方向(例えば東西方向や南北方向)のみに注目して変化率(傾き)を求めることができます。
つまり、偏微分は多次元空間における特定の方向の変化を考えるためのツールと言えます。二次元や三次元の空間において、特定の方向に焦点を当てて変化を分析することが可能になります。


はい、正確には「三次元」と「三次関数」は異なる概念です。

  1. 三次元(3D):

    • 三次元は空間の概念を指します。これは、通常、高さ、幅、奥行きの3つの次元で構成されています。現実世界は三次元空間であると考えられており、任意の物体の位置はこれら3つの座標(例えば、X、Y、Z座標)で表すことができます。

    • 三次元空間の例としては、部屋の中の物体の配置、山や谷の地形、あるいは天体の位置などが挙げられます。

  2. 三次関数:

    • 三次関数は数学的な関数の一種で、最高次が3次の項を含む多項式関数です。

    • 三次関数は、曲線の形状を持ち、特定の性質(例えば、局所的な最大値と最小値、変曲点など)を示します。

つまり、「三次元」は空間的な概念を指し、「三次関数」は数学的な式やその表す曲線の性質を指します。これらは全く異なる概念であり、用途や扱い方が異なります。

三次関数(cubic function)は「次元」とは言いません。三次関数は、関数の形式やその振る舞いを表す用語です。これは、関数の最高次数が3次であることを意味します。関数の次数は、その関数の方程式における最高のべき乗を指し、空間の次元とは異なる概念です。

一方で、「次元」という言葉は、主に空間や物理学の文脈で使われ、空間の方向や座標軸の数を指します。例えば、私たちの住む宇宙は三次元空間(3D)として知られており、これは空間が高さ、幅、奥行きの3つの次元で構成されていることを意味します。


はい、偏微分は複数次元の処理に関連する概念です。偏微分は、二次元以上の空間(すなわち、複数の変数を持つ関数)における、特定の一つの変数による関数の局所的な変化率を測る方法です。
偏微分は多次元の関数の中で、一つの変数の変化に焦点を当て、他の変数を一定と見なして、その変数に沿った関数の変化率を計算します。これにより、複数の変数を持つ関数の振る舞いをより詳細に理解することができます。


偏微分方程式(PDE)は、線形のものと非線形のものの両方があります。つまり、偏微分方程式が非線形かどうかは、その具体的な形に依存します。

線形偏微分方程式

線形偏微分方程式は、従属変数とその偏微分が一次の形で現れる方程式です。線形方程式の特徴は、従属変数の積や非線形な関数が含まれないことです。例えば:

  1. 熱方程式:
    [
    \frac{\partial u}{\partial t} = \alpha \frac{\partial^2 u}{\partial x^2}
    ]
    この方程式は、従属変数 ( u ) とその偏微分が線形に現れているため、線形偏微分方程式です。

  2. 波動方程式:
    [
    \frac{\partial^2 u}{\partial t^2} = c^2 \frac{\partial^2 u}{\partial x^2}
    ]
    この方程式も線形です。

  3. ラプラス方程式:
    [
    \frac{\partial^2 u}{\partial x^2} + \frac{\partial^2 u}{\partial y^2} = 0
    ]
    これも線形偏微分方程式の一例です。

非線形偏微分方程式

非線形偏微分方程式は、従属変数やその偏微分が非線形に現れる方程式です。つまり、従属変数の積や非線形な関数が含まれます。非線形偏微分方程式の例をいくつか挙げます:

  1. バーガーズ方程式:
    [
    \frac{\partial u}{\partial t} + u \frac{\partial u}{\partial x} = \nu \frac{\partial^2 u}{\partial x^2}
    ]
    ここで、( u \frac{\partial u}{\partial x} ) の項が非線形です。

  2. ナビエ-ストークス方程式(流体力学における基本方程式):
    [
    \frac{\partial \mathbf{u}}{\partial t} + (\mathbf{u} \cdot \nabla) \mathbf{u} = -\nabla p + \nu \nabla^2 \mathbf{u} + \mathbf{f}
    ]
    ここで、((\mathbf{u} \cdot \nabla) \mathbf{u}) の項が非線形です。

  3. シュレディンガー方程式(非線形版):
    [
    i \hbar \frac{\partial \psi}{\partial t} = -\frac{\hbar^2}{2m} \nabla^2 \psi + g|\psi|^2\psi
    ]
    ここで、( g|\psi|^2\psi ) の項が非線形です。

結論

偏微分方程式は、その形によって線形か非線形かが決まります。線形偏微分方程式は解くのが比較的簡単で、解析的な解法が存在する場合が多いですが、非線形偏微分方程式は解が複雑で、数値解析や近似解法が必要になることが多いです。


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