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🖊柳田國男x田山花袋 ともだちアンド森グループ

夢グループならぬ森グループ

柳田 そうです。私は森さんの所へよく出入りしていたものですからね、私を捉えて田山の悪口を言って困ったことがあります。森さんだけじゃない、上田敏君とか、馬場狐蝶とか、ああいう弱冠の文学者がみんないっしょになってね、田山ばかりでなく、小栗風葉とか、田舎から出てきて存分の仕事をしてる者を悪く言ってたんです。千駄木の仲間は、どちらかというと毛嫌いをする人間で、うちへこないからということも確かに一つの原因だったと思うが、それ以外に二つある。田舎臭いということが一つ、それから西洋の味わい方が粗末だということ、この三つですね。
 (略)

中野 鴎外たちが悪く言った点の中で、野暮くさい、田舎っぺだというはそのままでいいんですが、あまり勉強しない、ヨーロッパ文学の味わい方が粗末だという点は・・・。

柳田 その点では、森さんの周囲の人たちは田山を非常に低く評価したですね。単に文学論の方面を読まないというだけでなく、作品の読み方にしても、非常に粗末だ、たいてい翻訳で読んでるじゃないかというようなことをしきりに言っておった。田山はフランス語はやらんから英語で読んでるのです。あの頃の英訳というのが、アメリカのシーサイド・ライブラリーという、一シリングかなんかの安っぽいやつでね。しかしフローベルなんかはよく読んでいた。正しいもので読んでおった。私はフローベルまではおつきあいできなかったけれども、その自分にはもう私の方が借りにゆく方で、私から貸してやるということはなかった。 ドーデーに心酔した時分には、よく、あんな本を読んでちゃ駄目だよって言い言いしていました。

聞き手は中野重治なのか、読み返すとドーデーって何だっけという事で、どうも童貞のことではないらしい。

スノッブが悪いわけじゃないが、圧倒的にこういう気取った集団て後々陰口言われるよな。しかし一方で田山花袋が太宰みたいに見直される話もあんまり聞かないので、実際に読んでみて判断ということになるだろう。

ドーデは君主主義者であり、フランス共和制の熱烈な反対者であった。ル・ナバブ』の主人公は、ニームの代議士に当選したユダヤ人政治家に着想を得ている[6]。[フランスの反ユダヤ主義者同盟を設立し、反ユダヤ主義的な新聞『ラ・リーブル・パロール』を創刊・編集したエドゥアール・ドゥルモンもその一人である[7]。 [プロヴァンス人」としてのルーツについて後妻に嘘をつくなど、ドーデは(フレデリック・ミストラルの成功に倣い)自身の文学的キャリアと社会的成功を促進するために、プロヴァンスとのつながりを意図的に誇張したと論じられている[8]。


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