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漢検取りたいいい!

正直、学生時代は英検や数検に比べて漢検ってなぁ……という考えが抜けなかった。10級から挑戦ができて、級が上がっても難易度は小刻みに上昇、義務教育で教わる漢字をちゃんと押さえていれば必要ないやんとか思ってて。

小学生の時に集団で受験して合格した6級も、嬉しさよりは味気ない気持ちが強くて、こんなの学校の勉強の延長線上やないかと思っていた。(当時そろばんを習っていて1級合格を目指してパチパチ珠を弾いていたので、学校の勉強だけで合格を達成できる漢検を邪険にしていた節アリ。大変残念な子どもである……)

10~3級は、学校で習う漢字の読み書き・知識が身についているね!やったね!で十分。また、母国語が日本語でなく、漢字の勉強を頑張っている方にとっても、配当漢字が小刻みなのは目標を立てやすくて丁度良い。漢検は誰でも目標をもって取り組みやすい、優しい試験なのです!

ところが、準2級くらいになると、学校で習うだけの知識では簡単に合格するのが難しくなる。ちゃんと出題傾向を捉えて対策したり、知らない熟語や言葉を知ろうとしないと取れなくなってくる。

常用漢字全てが範囲である2級を持てたら、履歴書に堂々と書けるし、普段の生活にも役立つし、「あの漢字どう書くんだっけ……」現象も減るし、いいじゃないかと思って、過去問をガーっとやって1か月ほど集中して勉強、今年の6月に受験、合格した。自分、おめでとう!

でも私の本来の目標は準1級。私は準1級を取りたいんだあああ!

なんでと聞かれると、持ってたらかっこいいしちょっと自慢できるからという浅はかな考えがあるのだけど、もう一つ理由があって、

前職(教員)で一緒に国語を教えていたGOD先生が取得されていると聞いてカッケェ~~と思い、ちょっとはにかんで「さすがに1級は無理でした(照)」って仰っててもひとつおまけにカッケェ~~~と思って、衝動的に憧れをもって、準1級目指してみようと考えた。それが1年半前くらいか。

教科の中では国語系以外に興味なし、惹かれる資格もこれと言ってないが、親しい資格マニア(=彼氏)が漢検だけは持ってないと言うので、じゃあ私は漢検方面(?)に走ってみようと。

一人で考えているだけでは絶対有言実行できないと思って、当時担任してたクラスの学級通信に「準1級取りま~~す!」とか書いてさ。結局激務続きで勉強する時間なかったけれど。今noteにこれを書いてるのも諦めないようにするため。頑張る宣言しておかないと私は意志が弱いからすぐ逃げてしまうので……

2級から準1級にレベルを上げると明らかに難易度が跳ね上がって、マジで「漢字博士になるならここからが本番やで」という壁が立ちはだかる感じ。

配当漢字数だけで見ると、2級は2136字で、準1級は約3000字。900字くらい増えるだけや~ん、にも感じるけれど、これがなかなか難しい。

勉強しているうちに、なぜ2級の時のすんなりさが無いのかが分かってきたから、勝手に分析したい。

例えば。

2級配当、「紺青」という熟語。正しく読むと「こんじょう」だが、初めてこの言葉を知った人は「こんせい」と誤読してしまうかもしれない。で、あぁ正しくは「こんじょう」なのね、理解理解。そういえば「青」って「ジョウ」とも読むし、よく考えたら身近なところでは「群青色」の「ジョウ」とも言うやん。なるほどね~~と、

新しく覚えることでも、他の言葉の知識とか、過去の経験値と結び付けて正しく覚えられることが多い。2級までは。

準1級の漢字で初めましての字は読み方も意味も分からなすぎるので過去に蓄えてきた知識と結びつかないことがある。完全に新規。ニューフェイス。「彪蔚」、へ~~、ヒョウウツって読むんですね、、、それ以上でも以下でもないみたいな感じ。ヒョウはなんとなく動物のヒョウっぽいけど、ウツ、お前はダメだ、みたいな。そんなのがいっぱいある。

人間はいかに過去の経験に基づいて考えているか、蓄えてきたものと結び付けて物事を覚えているものなのかと実感した次第。初対面の漢字が多すぎるのと、私の中の知識が定着していなさすぎるため、こんな状態では過去問をやり込む段階にも達していないと気付いた(気づくのが遅い)。

人間誰しも、今では常識である知識でもそれが定着していない時代があったはずだ。初めてひらがなカタカナを練習したときどう勉強したか?新しい漢字を習ったときにはどうしたか?過去の経験と結び付けられないもの、新しいものを覚える時、私のそばにあったのは、2Bの鉛筆と、ジャポニカ学習帳だと――

やあやあ小学生諸君、お姉さんと一緒に夏休みの宿題やらない?(不審者)

こんな感じで、まずは準1級配当の漢字を全て、少なくとも一度は目にしたことがあって書いたことがある状態にすることから始めようと思います。もう過去問を解く以前の問題ですけど、とにかく、「出会ったことがない」を減らすところから始めます。がんばるぞー!!

勉強してて嬉しかったのが、この間「エイ」というお初にお目にかかる字と対峙し、「なんなんだお前は、どういう成り立ちでそうなったんだ意味が分からん……」と思いつつも書いて覚えたその翌日に、なんとなくつけていたテレビで見た高校野球で「盈進えいしん高校」という広島の高校名を拝見し、

読める……読めるぞ……!!!!!ってなったことです。テンションがぶち上がった。過去(といってもたまたま前日)に勉強したことが生かされた瞬間だった。

こういう経験をしたら、「盈」のことをパーツでわけて「ノヌさら」と、まるでOrangeという英単語をオランゲと読んで覚えるみたいなことをしなくても、経験と共に結び付けることができた。もう「盈」は確実に読める。

全部の漢字でそんな奇跡があるわけじゃないけど、経験から引っ張り出せる状態になれば強い。まずは自分の中の新規の字を、常識の状態くらいまで溶け込むよう練習帳に書いていこうと思う。ちょっとずつだけどね。この毎日のちょっとずつが今は楽しかったりします。

彼氏に「それほんまに受かったら蟹おごったる」と言われたので、私が意気揚々と「ありがとう!「蟹」も準1級配当漢字なんよ!!!」と興奮気味に話すと、「へ~……」と塩対応されました。これで「蟹」も覚えた。

※ぶっちゃけ合格に何年かかるか分かりません!自分のペースでゆっくり勉強します!この記事はいつか合格するぞっていう決意表明です!がんばりまーす!

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