調性を持ったランダムなフレーズを、一瞬で生み出す方法 AMPLE BASS
どうもマイコンです。ギターやベースのモデルごとに多数ラインナップされている AMPLE SOUND 製品から、今回はエレキベースを中心に、調性を持ったランダムなフレーズを一瞬にして生み出す方法をご紹介します。
ベースは楽曲の肝心カナメ!!!
和音を構成する根本となるのがベース。ギターリストがCメジャーを弾いてもベーシストがAを弾けばコードはAマイナーセブンスになり、ギターリストがAマイナーを弾いてもベーシストがFを弾けばコードはFメジャーセブンス。ベースはとても重要なパートなので、プロデューサーにはベーシストが多かったり、音楽理論に詳しい方はベースが大好きだったりします。
ベースパートはドラムと一緒に楽曲のボトムを構成したり、ドラム無しでもベースだけでリズムを表現可能、さらにはコード進行を決定する大変重要なパートです。それだけに、とてもアレンジ力が求められるパートであり、作り手のセンスが光るパートで、作曲やアレンジ初心者にとっては簡単なようで難しく、プロにとっても手強い楽器なのです。
Ample Bass 全モデルを試聴
RifferのDice機能を使用して簡単にオリジナルフレーズを作る
Riffer機能については「AMPLE GUITARを試してみた!エレキギター編」で触れましたのでそちらをご参考にしてください。
Dice機能の使い方
音楽は数学と切っても切り離せない関係にあり、特に西洋音楽は平均律を元にした音楽理論が完成されています。音楽理論を元に設定した条件の中でサイコロを振ればベースのフレーズが作成出来る。あとはそれを聞いた人間がアリかナシかを判断、もしくは修正すれば充分使えるフレーズの出来上がりです。そこで重要になるのは確率の設定条件ですが、Dice機能で設定出来るパラメーターは下記の5種類です。
1:音楽ジャンル
2:基本となる音程(ルート)
3:コードネーム、もしくはスケール
4:ベロシティのばらつき
5:音符の多さ
1:音楽ジャンル
ブルース、ファンク、メタル、ポップ、指定なし、の5種類から選択可能。
2:基本となる音程(ルート)
CからBまで 12音音階の中から、コードのルートに相当する音階を選択します。
3:コードネーム、もしくはスケール
コードの種類はメジャーマイナーを始め、7th(b13th,b9th) などに到るまで34種類。スケールはなんと39種類!ドリアン、フリジアン、オルタードやいわゆる「コンビネーション・ディミニッシュ」などなど、音楽理論で出てくる難解なスケールまでを網羅。これは理論好きな人にはたまらない機能です。Diceで複雑なスケールを指定して作成したフレーズをDAWにドロップして、ベースに限らず様々な楽器で試すという新境地も非常に面白いのではないでしょうか。現代音楽にも応用出来る懐の深さがある素晴らしい機能です。
4:ベロシティのばらつき
フレーズ音符を引く強さをランダムに変化させる設定。0から5刻みで50まで設定できます。
5:音符の多さ
1小節内にいくつの音符を出現させるかの設定。1〜16、ランダムもあって、数字が増えるほど手数の多いフレーズになります。
Dice機能を使ってみた動画
使い方は他のAMPLE SOUND 音源でも共通!
AMPLE BASS ACOUSTIC III
AMPLE BASS UPRIGHT III
AMPLE BASS J III
AMPLE BASS P III
AMPLE METAL RAY5 III
AMPLE BASS YINYANG III
Dice機能はDTM上級者にお勧めで、自分の中にないフレーズを提示してくれるのが画期的です。アイディアに行き詰まった時にもお勧めの方法です。
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