銀色の亡霊
数年ぶりに喫茶店で会ったヨシダは、すっかり痩せこけており、高校時代とはまるで別人といった風貌だった。
自ら呼び出しておきながら、しばらく沈黙していたヨシダであったが、やがて覚悟を決めたか、ポツリポツリと喋り始めた。
「……クドウって憶えているか? 同じクラスの」
忘れるはずがない。
ある日、屋上から飛び降り命を絶った男。
原因はヨシダのイジメと言われていたが、遺書も無かった為、結局はうやむやになった。
なぜ今そのことを? と尋ねると、
「……俺、見たんだ」
青ざめた顔で答える。そして頭を抱え絶叫した。
「クドウは生きてるんだ! 俺を殺そうとしてる!」
何を馬鹿な事を。そう言おうとした、
その時である!
Kaboom!!
爆音と共に喫茶店のドアが吹き飛び、メタルボディのサイボーグが現れた!
右手にはガトリング!
左手にはチェーンソー!
「出てこいよ! ヨシダァッ!」
吠える声はまさしく、死んだはずのクドウだった。
【続く】
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