iPadアプリ「Concepts」の魅力

　iPad用のアプリConceptsを使い始めた。まだ課金しておらず、無料で使える範囲での利用なのだが、それでもとても魅力のあるアプリケーションである。

Conceptsのサイト

　仕事柄、図を描く機会が多く、ともあれCADで図面を作成するまでではなく、イラストレーションしたいことが少なくない。ApplePencilでささっと図を描いてそれを文章に貼り付けるという場合に、さまざまなアプリケーションがある中で、今回出会ったこのConceptsはいくつもメリットを感じた。

キャンバスが無限に広げられる

　お絵描きアプリを使って図を描いていて困るのが、もうちょっとスペースが欲しい場合があること。思ったよりも図が大きくなった場合、描いた図面を小さく縮小して描き足すのだが、描き足した図の線の幅まで細くなってしまう。この点についてのConceptsのメリットはまた後で書く。Conceptsはキャンバスが好きなだけ広げられる。描いたところが新しいキャンバスになる。最終的に、必要なところを選んで出力すれば良い。これはアイデアスケッチ段階で非常に魅力的な特徴である。

画像はベクター形式である。

　Conceptsで作図していると、各種お絵かきアプリ同様のラスター形式であろうと感じる。しかし、しっかりとベクター形式で保持されていて、拡大縮小時にジャギー等の劣化を発生しない。さらに、一度引いた線の伸縮や変形が自在である。アイデアスケッチとはいえ、上手く描ければそのまま本番の授業でも使うので、ありがたい。

レイヤ―が使える

　最近のお絵描きアプリなら当たり前の機能だろうが、無料版でも5枚までのレイヤーが使えることが大変ありがたい。下絵となる画像のレイヤーと、指示説明を加えたレイヤーを分けておき、適宜切り替えて表示することで説明方法のバリエーションが得られる。

　授業で使う図の作成には、Conceptsはとてもありがたいアプリである。課金すれば更に便利であろうが、今のところ無料の範囲で仕事には困りそうにない。感謝して利用していきたい。