1000円札と500円玉の話

500円玉を持ってる時って、800円くらいの良さがありますよね。あれすごく痒いところに手が届く感じで大好きです。

一番安定感があるのが1000円札なのは言うまでも無いですが、500円玉があると支払いに鋭いキレが出てきます。

買い物の会計で一番大事なのが手数です。財布と小銭置きを何度も往復するのは気持ちの良いものではない。

例えば325円を払う時100円を3枚と10円2枚と1円5枚を数えるよりも、500円玉を1枚出して175円受け取る方がずっと良いように思います。

僕たちは325円を店員に渡すプロではないですが、店員さんは175円を僕たちに渡すプロなので、やはりお任せするほうが賢いやり方です。餅は餅屋。

僕は買い物の際に、こちらがスッと財布から一回で通貨を出して店員に渡し、広げた手のひらに店員が乗せて来た通貨をパッと握って出て行く、というのを理想系として目指しています。頭を使うことなく体が自然に動いて全てが終わっている、というのがキレイな形です。

この時にスッと出す通貨として、何が一番良いかというと、やっぱり1000円札ということになります。だいたいの支払いは1000円札が最も適しています。これは定石であり、かつ最善の手です。

例えば3320円の商品を買いたいとします。ここで1000円札が十分に財布にあれば、複雑に考えなくてもそれを4枚出せば、早く簡単に商品を買えて、しかも手のひらを広げるだけでお釣りを的確にもらうことができます。本当に便利なのでオススメです。

この上で500円玉を複合的に使っていくと、より効果的です。

1000円札だけを使っていると、結構な割合で店員が驚くような量の小銭を手のひらに乗せてくるときがあります。

せっかく素早く1000円札を財布から出しても、手のひらに乗ったお釣りを握る時に手間取ってしまうと本末転倒。しかもだいたいお釣りというのは汎用性の低い貨幣が多くて、本当に良いことがありません。

この問題を500円玉はかなり軽減してくれます。

この500円玉というのは非常にうまく価値を設定されていて、的確なタイミングで使うと、ちょうど握りやすい絶妙な塩梅で、お釣りの量が調整されたように返ってくるので、使いこなせると非常に強い味方になってくれます。

確かに、1000円札と500円玉は別々のところに入る財布が多いので、手数は増えてしまうデメリットがありますが、それを補って余りあるほどの機能性を秘めています。よくできてる。

1000円札と500円玉の扱いさえマスターしてしまえば、基本的に会計の時に手こずることがありません。ほとんどこの二種類さえ使いこなせればやっていけます。

さらに発展的なレベルになると5000円札というのもあって、上手く使えるといぶし銀の活躍をしてくれてカッコいいですが、原則1000円札の行き来を減らす働きしかないので、500円玉の機能性には劣ります。なぜなら、紙幣は貨幣ほど持ちにくくないですし、1000円札自体が5000円札より使い勝手が良いからです。5000円札を上手く使うより、10000円札で雑に1000円札のリターンを稼ぐほうが、長期的に見るとメリットがある場合も多いです。

やはり通貨は1000円札と500円玉が王道のコンビという感じがあります。使いましょう。

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