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絶対忘れません。

絶対忘れるな(http://zws.strikingly.com)の「絶対忘れるな」が9月12日発売になった。ちなみに昨日、9月11日のイベント「代官山宇宙芸術祭」はフラゲ日。

この日は絶対忘れるなさん、ミニアルバム「EVERGREEN」の発売を控えたシバノソウさん、電影と少年CQさん、O'CHAWANZさんという大好きな皆さんとの共演の日。しかも偶然下見に来ていた永原真夏さんとも会えるという嬉しいサプライズも起こった日だった。

いつもお世話になっている絶対忘れるな、通称ぜわすのアルバムを聴かせていただき、ものすごく良くて、これは猛プッシュしたい!と最初は思いつくままいろんなことを書いていた。だけどアップするのは11日のイベント後、発売日と決めていたので、何度か推敲するうちに、どんどん削られていき、11日のライブを見た後には、このアルバムを表現する言葉はたったひと言になっていた。

「愛」

それも大人の「愛」。

見当違いなこと言っているかもしれませんが。

本当はここで終わりたい(余計な言葉はいらない)んだけど、全然意味がわからないし、大絶賛という気持ちが伝わらないのもなんなので、結局いっぱい書く。多分書いてしまう。(この時点で11日の深夜3時)

どの曲もめちゃくちゃかっこいい。小気味好いギターのカッティング、思わず体が動いてしまうベースライン。音色が本当に良くて、トラックの音作りにものすごいこだわりを感じる。そこにいろんな楽器が華やかな色を添える"大人"のバンドサウンド。新曲も、ライブで練り上げられてきた曲たちも、骨太なトラックに、巧みなラップとメロディアスなボーカルがのり、とても統一感のあるアルバムにまとめ上げられている。

再生したらあっという間に全曲聴き終えちゃう。何度もループしちゃう。カーステでガンガンに鳴らしながら夜のベイブリッジを走り抜けるような夜遊び気分でおしゃれな時間が楽しめて、本当に心地いい。気分があがる。

大傑作のボーナストラック「アイスクリームポップアップトゥギャザーfeat.恋汐りんご」はfeat.も演出も素晴らしい。この1曲で数あるアイドル曲と今年のベストアイドル曲ランキング(そんなのがあれば)を争える破壊力がある。

これだけ多彩なゲストを招いたら、アルバム全体のトーンがバラバラになりそうなもんだけど、全然そうならないのもすごい。ゲストの良さをしっかり引き出しながら、the・ぜわすの色濃い、ブレないコンセプチュアルなアルバムになっている。

ほとんど自分たちのことをネタにしている歌詞は、ラッパーであり、等身大の自分を偽らないぜって感じで、潔さと強い覚悟を感じさせる。その歌詞は聴くほどに自分の心にもしみてくる。音楽愛、メンバー愛、年を経たからこその自分への愛、いろんな愛が詰まった歌詞が、いつしか他人事じゃなく聞こえてくる。現状を肯定しながら、自分を受け入れながら、その上で、まだまだ上を目指すぜという強い思いが溢れていて、全然応援歌って感じではないのに、聴いている方も自然とポジティブな気分になる。気づけば歌に鼓舞されている…いい歌にはそういう力がある。

志賀ラミーさんがツイートで、自身の好きなグループの音楽について「音楽が平和で優しいから。子どもも老人も楽しめる気がするし、何年経ってもいい曲と思えそう」と語っていた。「絶対忘れるな」の音楽もこれに尽きるのだろう。実際、ぜわすのライブは誰が見ても楽しいし、初見の人も盛り上げてしまう技がある。

結局また書きすぎているが、とにかくこのアルバムがたくさんの人に聴かれることを願う。

そんなぜわすの志賀ラミーさんに、SUMMER ROCKETの新曲「ネバーエンディングサマーver.2」を作っていただき、初披露させていただいた。メンバーが最初に歌詞を読んだときとても感動していたのだが、やっぱりそれも「愛」ゆえにだろう。

シバノソウさんには数日前に初披露した「さよなら世界」という曲を作っていただいた。前を向く歌なのだが、さよなら世界。シバノさんらしい視点でアイドルの生き方を描いてくれた曲だ。この曲も今後のライブで重要な意味を持ってくる歌だと思う。おふたりの前で新曲2曲を歌ったわけだが、メンバーにとっては、なかなかのプレッシャーだったのではないだろうか。

SUMMER ROCKETは本当に皆さんがいい曲を書いてくれて、それゆえに、技術的にまだまだ未熟なメンバーたちには、とにかく最初は難しいことが多い(キーが低くて、歌いやすくて簡単なものを…なんてお願いはしていないので当然だ)。でもメンバーがライブを重ねて曲を自分たちのものにしていく過程で、歌詞の意味や作り手の方々の思いを理解して、人間としても成長していくという現象がたびたび起きている。その瞬間はとても感動的だ。

音楽を通じてつながった「愛」が、知らず知らずのうちにメンバーの気持ちを支えてくれる。そして、SUMMER ROCKETの「Summer Rocket」などもそうだけど、繰り返し歌うことで、その歌詞が気持ちを鼓舞したり、思いを強固にしてくれる。音楽にはそんな力がある。

奇しくも、絶対忘れるなの「絶対忘れるな」の発売とシバノソウの「EVERGREEN」の発売と、サマロケの新曲発表のお祝いが重なった2018年9月11日。

絶対忘れません。



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