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海乃真珠の映画・ドラマnote②

第2回目は先日一気見したゾンビ映画2本のうちの2本目。深夜で、なかなか地味な設定ながら、寝落ちせずに見られた秀作です。

2本目「ゾンビ・リミット」

幸せなカップルのケイトとアレックス。ケイトは、ゾンビウイルスに感染した患者“リターンド”をサポートする病院で働いている。リターンドの保護に反対する人々も多く、過激なグループは暴動を起こしていた。そして、まことしやかに囁かれる噂が出回る。ゾンビウイルスを抑制するワクチンの残数はあと僅かである、と。ケイトとアレックスは、大量のワクチンを抱えて逃亡することを決意。ワクチンが無くなっていく恐怖、政府に発見される恐怖に怯える二人だが、本当の恐怖は別の所にあった。(Amazonプライムビデオ解説より)

本作ではゾンビに襲われたり、噛みつかれたり、バンバンヘッドショットしたり、というシーンはあまり出ません。そういうのを見たい方には物足りない作品です。ただ、ゾンビ映画をたくさん見てきた方なら、まだこんな描き方があったかということを確かめる上では意義のある作品(好みは別れる)だと思います。

私は非常に楽しめました。恋人がリターンドで、ワクチンを毎日打たないとゾンビ化してしまう。そんな世界で、世界的にワクチンが足りない・作れない、という状況になったら。みんな狂うでしょうね。映画の中では、子供がリターンドになってしまった親の姿が描かれたりもしています。なかなかつらい。

ラストまでワクチン確保に奔走する主人公が描かれるのですが、そのラストがなかなかショッキング。まあこの手の映画をたくさん見ている人は驚くほどのことではないのですが、すごく良く言えば、フランク・ダラボン監督の映画「ミスト」に近い嫌〜な結末。さらに、本当の最後は完全に別の映画になりそうなシーンで終わっています(笑)。

本作のようなアイデア、撮影なら日本でもできそうです。ゾンビ映画はこれからも色々な作り手が参加して、新しいものが生み出されそうな気がして楽しみです。

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