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無敵なロックンローラー
go!go!vanillas
Yokohama, Kobe Arena Tour "Life is Beautiful"
2021/11/21 横浜アリーナ
バニラズが今年3月にリリースしたアルバム”PANDORA”を提げたツアーの最終日に発表された自身初のアリーナツアー。
最近のバニラズ、フロントマンの牧達弥を見ていると自分たちに一層正直になってきたのだろうなと思うことがある。
まさに”PANDORA”や前作”THE WORLD”がそうであったように思う。
"PANDORA"についてのnote ▽
https://note.com/rockculture/n/n40e3325cb37f
そういうわけからか、”Life is Beautiful”という題字を見てバニラズらしさを感じた。
だからどうということは特にないけれどメンバーの熱量からどんなロックンロールを見せてくれるのかワクワクしていた。
花道、センステ含めて豪快に駆け回って側から見たらアリーナなんだからと思われるかもしれないが、いつも通りの4人がライブハウスを飛び出してアリーナのステージで派手に楽しそうに鳴らす姿は積み上げてきた功績があってこそのもの。
バニラズのライブは笑顔が絶えない。
オーディエンスを自然と笑顔にしてしまうバニラズ。
この日の彼らはここで鳴らせること、そこにバニラズが好きなお客さんが居る喜びを存分に表して、駆け回っているからそこにつられて笑顔が絶えない空間になっていたんだなと思う。
ジェットセイヤ(Dr.)「俺は日常ではなくてライブのような非日常を信じている!今日この空間でのことを信じている!」
本当にずっと信じ続けていたい空間。
同時にバニラズは、非日常で得られる煌めきを日常のことであるかのように楽しませてくれるバンドだと思った。
途中でギターの柳沢進太郎にトラブルが発生して一旦はけることになった時間があった。
ライブにトラブルは付き物である。
曲が終わって静かになってMCに入るのかと思ったらそこには3人しかいない。
初めはすぐ戻ってくると思っていたが、慌てる牧さんを見てトラブルか何かが起こっていると察した。
当初はMCで繋ごうとしていたが3人で曲やろうかという提案から披露された”アクロス ザ ユニバーシティ”。
観客である私には想像できないぐらいに混乱しているはずなのにライブを観にきてくれているからと曲でその場を繋いでくれた彼らは今思うとすごく心強かった。
一曲終えて戻ってきた進太郎さんは無事に声も出せて大丈夫だということも確認して、続きが始まった。
そして本編ラストの”パラノーマルワンダーワールド”
”笑って泣いて人間賛歌さ このまま行こう”
”ライトマイファイア”
横アリで目の当たりにした光景、感じたことを振り返ったらこのままの素のバニラズが輝いて見えたし、そんな非日常なワールドが愛おしくてたまらない。
アンコールで披露された3曲(”ロールプレイ” ”アメイジングレース” ”ギフト”)どれも心に突き刺さった。
”僕らの未来にかけてみよう”(アメイジングレース)
この代名詞とも言えるようなフレーズを今のバニラズに捧げたいとこの日、直にロックンロールを受け取ったときに感じた。だから間違いない。
そして、このアリーナツアーのために制作された新曲”Life is Beautiful”
横アリの余韻を長引かせたのはおそらくこの曲のせい。
他愛のないことでたくさん楽しませてくれて、階段一つ登ったバニラズを見るたびにまだまだいろんな景色を見たいと思うしそんな時に、楽しいことも泣いてしまうことも全部添い遂げると誓ってしまった私。本当に必要な存在なんだなと改めて気づかせてくれた。
飽きられちゃうほどこの先もずっとよろしくどうぞ。
まだまだ何かやってくれるんだろうな〜。
個性豊かな4人のピースがハマった時の力が凄まじい。
アリーナで一段と大きくなった彼らは来年のライブハウスツアーでどんなロックンロールを鳴らして、魅せてくれるのだろう。
その時自分はどんな感情を抱くのだろう。
懐に飛び込んできてくれてありがとう。
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