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FE名古屋シーズン中間レビュー(という名の雑感)・④

 季節外れの暖かさだったり、梅雨のようなジトジトした雨が続いたり、かと思えば一気に冷え込んだり…最近の気候はどうもおかしい。
 寒暖差疲労などで体調を崩す人も多いのではないでしょうか…かくいう私も2週間ほど前に人生初の胃腸炎に罹患し数日間悶絶していました😇
 バイウィーク明けも近いですし、元気に現地観戦出来るように皆様もご自愛くださいねm(_ _)m

 さて、このレビューシリーズもとうとう第4弾となりました。
  初心者の私のnoteにも反応してくださる方がいてくれるのは本当に励みになります。
 少しでも誰かの琴線に触れていたら嬉しいなあ…

  4本目も張り切っていきます…ティップオフ!


#22 ジェレミー・ジョーンズ

He is ACE【ようやっとる】

 昨季のB1スティール王にしてFE名古屋のエース。
 「JJ」の愛称で親しまれるCOOLな男は今季も健在です。
 学生時代は米・NCAAディビジョン1所属の名門・ゴンザガ大(ブルドッグス)に在籍し、NBAで活躍する日本人プレイヤーのひとりである八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ#28)の先輩にもあたります。改めて経歴を調べるとガチのスポーツエリートだとわかりますね。

 昨季はスティール王を獲得するなどB1でもエース級であることを証明。オフにはフォワードの補強を狙っている上位クラブに引き抜かれるのでは…と、かなり心配していましたが残留してくれました。

 シーズン序盤はマークがキツい中でも自身のプレーを貫き通します。
 第1節vs.広島連勝スタートや第5節vs.千葉JGAME2のジャイアントキリングなどに大きく貢献し、流石の活躍を見せてくれます。
 しかし「もしかしてコンディションが思わしくないのだろうか」と心配になるシーンもありました。普段ならば試合前練習に先陣を切って現れる彼がギリギリまで出てこない。出てきても表情がどこか冴えない。

 シーズン序盤、ルークが不在の中でJJは殆どの試合で30分以上出場しチームを支え続けてくれました。
 特に第15節vs.秋田ではルーク、ヘンリー、相馬がロスター外で彼は40分、38分強とほぼフル出場。勿論勝ちにいった結果なので仕方ないのですが、それにしてももう少しタイムシェアも考慮して欲しい。
 しかもその時点でPTが20分未満だった試合は第3節vs.A東京GAME1のみ。(16:46)
 如何にJJといえども普通の人間ですし疲れるものは疲れる。まあそれも替えの効かない存在だということの裏返しではありますがね。

 年明け後、心配は悪い形で的中してしまいました。
 試合には出続けるもののいつものJJらしいキレが見られない。得点も伸びず1桁台、FTを落としたり、らしくないTOをしたり…コンディションが悪いのは明白でした。
 そして第18節vs.三遠で遂にスタメン落ち。ヘンリーが好調だったのもありますが、それでもJJがスターティング5に居ないというのは結構な衝撃でした。

 まさかこのまま…と不安にもなりましたが、転んでもただでは起きないのがJJのJJたる所以。
 第21節vs.宇都宮GAME1で9PTS4STLと復調の気配を見せ、第22節vs.三遠でそれまでの鬱憤を晴らすかのように24PTS(スリーポイント4/7、FT6/6)の大活躍。翌第23節vs.佐賀でも21PTS、14PTSで連勝に大きく貢献し完全復活を強く印象づけました。

スタッツ的にはFG%、FT%、平均STLをやや落としているものの他は昨季とほぼ同水準。特筆すべきはやはり出場機会でここまで全39試合全てに出場しています。チーム内で他に全試合出場しているのは浩陸とオマラのみであることからも彼の貢献度の高さがよくわかります。

 座右の銘は「Hard Work is Undefeated!(努力は裏切らない)」である真面目な努力家。
 コート上では理不尽な距離からのスリーポイントや「Phantom Thief」とも形容される高いスティール技術でブイブイいわせてます。
でもオフコートではオシャレ番長だったり、普段はCOOLなのに笑顔が素敵でファンのハートを射抜きまくったりしてるJJ。

FE名古屋のエースは彼を置いて他に居ません。
シーズン終盤、エースの更なる活躍から目が離せない!Let's go,JJ!

ジェレミー・ジョーンズ

#24 鍵冨太雅

悩める俊才【まだまだここから】

 正SGの野﨑零也(現・川崎ブレイブサンダース#12)、シックスマンの葛原大智(現・佐賀バルーナーズ#11)、生え抜きシューターの林瑛司(現・バンビシャス奈良#6)と日本人ウイングが相馬を残して軒並み退団してしまった昨オフ。
 「正直コレどうすんのよ?」と頭を抱えそうになりましたが、そこに颯爽と加入発表してくれたのが茨城ロボッツに所属していた太雅でした。

 ロボッツのことはフッキー(福澤晃平、現・アルバルク東京#25)とジャワラ(現・徳島ガンバロウズ#8)がいることと納豆ヘッドおもろいなあ…くらいのイメージで太雅のことはノーマークでした。ごめんよ。

 彼のことを調べていくとなかなか興味深い人物であることを知ります。
 スラムダンク奨学生としてアメリカのNCAAディビジョン3でプレーしていたこと、お父上が日本リーグでプレーした実業団選手で父子鷹であること、大学を優秀な成績で卒業しており就職も内定していたのにそれを蹴ってまでプロ入りしたこと。
 プロ選手は我々一般人には想像もつかないような人生を送る人が多いとはいえ、なかなか濃ゆい人生ですね…すごいわ(語彙力)
(その辺のことはロボッツ時代のバスケットカウントさんのインタビューが詳しいです。)

 SG登録ですが外からのシュート力だけでなく、ディフェンスやリバウンドも頑張れるオールラウンダーという触れ込みでした。

 シーズンに入ってからは…なかなか思うようにPTを確保出来ず苦しんでいるという印象です。
 ルークが離脱していたシーズン序盤こそ10分前後の出場が多かったものの12月中旬からは目に見えて出番が減少、1月以降はDNPやロスター外の日も増えました。
 過密日程で離脱選手がいる中でもDNPだった日などは「何故太雅を起用しないのだろうか…」と疑問に思うこともありました。

 出ている試合、特に加入当初は長身をフルに活かしたハードなDFを見せてくれていたのですが、やはり得点に絡むシーンが少ないというのがポジション的に厳しい。SGの選手で平均PTSが0.9というのはいかにも寂しいです。
 DFがある程度やれるのは周知の事実ですので、あとはやはり攻撃面でしょう。

 ただ、まだプロ2年目で3月の誕生日を迎えても25歳と若い選手。
 過去のインタビューを読む限り、上昇思考の強い選手だと思いますのでキッカケさえ掴めば現状を打破してグンと伸びる可能性も大きいです。
 まずは「FE Intensity」を体現し首脳陣の信頼を勝ち取ること。
 そして出た試合でチャンスをモノにすること。
 第8節vs.大阪では19分出場して7得点とB1でも通用する力があることは証明しています。

 スラムダンク奨学生には並里成(現・群馬クレインサンダーズ#16)という傑物もいます。
 太雅もいつかそういう選手と並び評されるような存在になって欲しいな。

 文武両道の俊才の逆襲はここからです📣

鍵冨太雅

#54 ショーン・オマラ

FE名古屋の守護神【ようやっとる】

 昨季まで「FE名古屋はインサイドが弱点」…と他チームには思われていたことでしょう。
 実際のところ我が軍はサイズが他チームよりも小柄で「高さ」よりも「速さ」や「強さ」を重視した編成をしておりそれも間違いではありません。
 昨季はJ3ことジョナサン・ウィリアムズ(現・PBA(比)、フェニックス所属)がゴール下を務めていましたが、重量級インサイドには当たり負けするシーンも多く苦戦していました。J3は勤勉なセンターでしたが、フィジカルの部分は如何ともし難く。

 そんな状況でチームがインサイド補強の為に白羽の矢を立てたのが大阪エヴェッサに所属していたショーン・オマラでした。

 2019-20シーズンに初来日。大阪→奈良→滋賀→大阪と関西圏のチームを渡り歩いていた彼が初めて関西を離れるとあって一部界隈がザワついたとかザワつかなかったとか?

 閑話休題

 私が彼を初めて見たのは奈良時代だったと記憶していますが、当時からFGをキッチリ沈めるREBの強いセンターというイメージでした。
 ただ「速い」というイメージはあまり無く、堅守速攻を持ち味としているチームにフィットするかは賭けかな?とも。
 大阪時代は滋賀時代と比べてやや数字を落としているのも気がかりでした。

 シーズン開幕後、ルークの負傷離脱もあってオマラはスターターとしてセンターに固定されます。
 首脳陣の期待も大きかったと思いますし、それに呼応するようにオマラも躍動して第3節vs.A東京GAME1では28PTS13REB、第5節vs.千葉JGAME2では21PTS18REBとリーグ屈指の強豪を向こうに回して大活躍します。
 この活躍で本人も首脳陣も「イける」と確信したはずです。

 ここまでの彼は期待以上の活躍をみせ、全39試合(うち先発37試合)に出場、平均14.6PTS、9.7REBという素晴らしいスタッツを残してくれています。
 それは想定通りといえばそうなのですが、驚いたのがポストプレーの上手さ。
 ハイポストでボールを巧みに捌きASTを配給、それを警戒する相手には突破を試みて得意のゴール下で各個撃破かFDでFT獲得。攻撃面での彼の貢献は計り知れません。
 それまでFE名古屋が不得手としていたREB争いもオマラが中心にいることで有利に立つシーンも増えました。守備面でもゴール下の「守護神」と呼ぶに相応しい姿を見せてくれています。

逆に誤算だったのはハンドリング。インサイドの選手ですしそこまで得意としていないのはわかりますが、狙われるとポロッとTO献上するシーンが多いように見受けられます。特に全員でガツガツ狙ってくる三遠あたりは明確に彼の隙を伺っていたように思います。
 本人も自覚していると思いますが、減らせる無駄なミスは減らして欲しいところですね。それはどの選手にも言えることですが。

 第23節vs.佐賀GAME1のMIPインタビューにて「自分のユニフォームやグッズを身につけて応援してくれているファンに心から感謝したい。日頃なかなか伝えられる場面もないのでね😅」と少し照れながらもコメントしてくれた心優しきショーン。

 シーズン終盤戦も「守護神」の鬼神の如き活躍をみんなで応援しましょう!

ショーン・オマラ

To Be Continued?

 これにて4本目となったシーズン中間レビュー。

 本当は①~④を4日連続で書きあげたかったのですが、急遽の残業や休日出勤、疲労と寒暖差にやられて寝落ちするなどして2日も遅延してしまいました()
 万が一、拙作を楽しみにしてくれていた方がいらっしゃったら申し訳ございませんでしたm(_ _)m

 これにて選手全員の振り返りを完了ですね…ε-(´∀`;)ホッ
 まだバイウィーク期間が1週間ほどありますので、その他諸々の雑感を特別編として1本まとめたいと思ってます。今度は遅れないよ…たぶん🙃

 バイウィーク明けの対戦相手である信州は先日フロントから気合いの入った声明が発表されました。
 彼らにも負けられない意地があるのでしょうが、それは我々も同じ。
 昨季は3月以降大失速であわや残留争いでしたが、同じ轍は踏まないようにしましょう。
 FE FAMILY一丸となって闘い抜きましょうね🦅

 それではまた、次回のnoteで。アディオス︎︎👍

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