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FE名古屋シーズンレビュー(2023-24) アーロン・ヘンリー #11

#11 アーロン・ヘンリー

完全覚醒した踊る点取り屋【ようやった】

仏・一部のメトロポリタンズ92より移籍加入した元NBAプレイヤーのアーロン。
FE名古屋の元NBAプレイヤーと言われるとロドニー・カーニーを思い出します。(FEで初めて好きになった選手はロドニーでした…懐かしい😍)

3番ポジションを主戦場にしている彼ですが、リーグ開幕直前に4番ポジションのルークが負傷離脱した影響で当初は4番ポジションでの出番が多かったですね。
慣れない初の日本、慣れない4番ポジション、慣れないチーム戦術…環境への順応に追われてしまったこともあり、シーズン序盤はやや物足りない面が目立っていましたね。

特にメンタル面での不安定さを露呈してしまい、狡猾な相手チームには攻守に狙いの的とされてしまい、声を荒げてしまうシーンも。
思うようにいかないことへの焦りからか、「自分でなんとかしよう」と頑張って打破を試みるものの相手の守備の網にかかりイライラ、更にイライラしたところで笛が鳴りまたイライラ…という悪循環に陥っていました。

それでもコーチ陣の指導と兄貴分であるJJのフォローもあって徐々に環境に順応。
コート上やベンチでも笑顔が増え、バナナをモグモグしていたり、意外とインタビューでの地声が高くて可愛かったり…いつの間にかみんなから愛される末っ子キャラが定着。
一部FE Familyからは「アーちゃん」の愛称で呼ばれるほど親しまれるようになりました。

クリスマスゲームとなった第14節vs.川崎あたりから覚醒し、以後の試合ではファールトラブルに陥った第23節vs.佐賀GAME2を除く全ての試合で2桁得点を達成。
高い身体能力を存分に活かし、攻守に躍動しチームの躍進に貢献してくれました。

第18節vs.三遠からは「エース」JJから3番ポジションのスターターの座を奪取し、シーズン終了までその座を明け渡しませんでした。
僅か数ヶ月でJJを押し退けてレギュラーの座を確保するとは…若者の成長スピードには驚かされますねえ(っ´-`c)シミジミ

スタッツから彼を読み解くと典型的な「スコアラー」です。
シーズン序盤は比較的低調だったにも関わらず、目立つところだけでもPTS(16.6)、FG%(46.3)、3P%(33.3)、AST(3.6)と高水準。
特にPTSに関してはランキングに喰い込みリーグ11位と健闘しており、更に磨いていけば得点王争いにも顔を出せそうです。

ただDFも苦手ということはなく、REB(5.5)、BLK(0.7)、STL(1.3)と一定以上の数字を残しています。
その中でもSTLはリーグ9位であり、このあたりは天性の才能に加えて兄貴分にしてSTL王経験者でもあるJJから良い影響を受けたのではないかと思います。

今季の活躍でBリーグでも充分以上に通用することを証明した為、今オフは他チームからの引き合いもあるのでは?…と流出を心配していたのですが、5/28とかなり早い段階で契約更新が発表されました。

チームの核となれる選手だけにチームに残る選択をしてくれて本当に嬉しいです。
「若さ」を見せる時もまだまだあってヒヤヒヤする場面もありますが、来季はそういう部分も成長してくれることを信じています。

鮮やかステップで得点をもぎ取る姿は踊っているのかと錯覚するほどのキレがあり、是非現地で見てもらいたいプレイヤーですね。
(私がアーロンを評す時に好んで使う「踊る点取り屋」のネーミングは彼のステップからインスピレーションを受けています🦅)

来季はFE名古屋のエース、そしてリーグ得点王の座も狙って躍進する姿を見せてくれ!

アーロン・ヘンリー


それではまた次回noteで。アディオス👍

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