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FE名古屋シーズンレビュー(2023-24) 鍵冨太雅 #24

他チームの契約情報がどしどし更新されていく中、保岡くんの加入発表以降何もなくてモヤモヤしているFE Familyも多いのではないでしょうか。

私も最初はそうだったのですが、「ウチのチームはこういう速度感」と割り切ると少し気が楽になりますよ。(気休め)
とはいえ、そろそろ日本人は全員決まって欲しいと言うのが本音ですが…月内の更新はあるのか???

シーズンレビューもそろそろ終わりが見えてきました。
12本目は文武両道の俊才・鍵冨太雅です。

#24 鍵冨太雅

迷いを振り払ったその先を見据えて【頑張ろう】

昨オフ、主だったウイングが相馬を残して全員移籍してしまったFE名古屋に茨城ロボッツから移籍加入した太雅。

その時点では彼のことを詳しく知らなかったので経歴調べていくとスラムダンク奨学生として渡米経験もあることを知ります。
スポーツで留学するというだけでも凄いのに学業もトップクラスだったそうで「文武両道」とはこういう人材のことを言うのだなと感心したことを覚えています。

茨城時代は目立った活躍は少なかったものの、オフェンスだけでなく、ディフェンスも頑張れるオールラウンダーという触れ込みでした。
成長を期待しての、育成ありきの移籍かな…というのが正直な予想でしたね。

肝心のシーズンに入ってからは思うようにPTを確保出来ず苦しんでいましたね。
真面目で練習熱心、語学も堪能で外国籍選手とも自発的にコミュニケーションが取れて身体能力もなかなか…なのですが、試合ではアピール出来る場面自体が少なく苦戦しているのは明白でした。

シーズン序盤こそ10分前後の出場が多かったものの12月中旬からは目に見えて出番が減少。
相馬が好調だったこと、天昇が守備でも進化を見せたこと、佐土原が2番でもやれることを証明したこと、コンボガードで出られる川嶋の存在…複数の条件が重なることにより彼の立ち位置は厳しいものとなりました。

過密日程で選手が欠ける中では「太雅をもっと起用したら良いのに」と不満に思うことも正直ありましたが、首脳陣の中では彼よりも他の選手を優先したいという判断だったのでしょう。
出番は与えられるものではなく、勝ち取らねばなりません…厳しいですがそれがプロの世界です。

出場試合では身体を張ったハードなDFを見せてくれており守備面には心配が少なかったのですが、得点に絡むシーンが少なかったのが問題でしょう。
流れの中でのシュート確率をもっと上げていければ自ずと道は拓けるはずです。

スタッツとしてはルーキーイヤーの昨季と比べればどの項目も伸ばしており、特に試合数(12→30)、FG%(25.0→35.3)、REB(0.5→0.9)などは明確に伸びており、その中でもFT%(66.7→87.5)の伸びは素晴らしい。
自分のやるべきことをきちんとやれている選手という印象ですね。

課題としてはやはり攻撃面。
今後もSGをメインポジョンとしてやっていくのならば3P%(0.0→20.0)とPTS(1.0→1.1)は要改善ポイントでしょうか。

身体が強くて守備が出来る、に加えて例えば野﨑零也のようなドライブや相馬卓弥のような要所での決定力といった「コレ」という武器を見つけられたらワンランク上の選手になれる気がします。
現時点での彼の武器である何でも出来る「オールラウンダー」を極めるのも1つの手ですね…いずれにしてもポジションを確保する為に攻撃面での武器を身に着けたいところです。

ただ、まだ来季でプロ3年目で25歳と若い選手です。
勤勉な選手ですのでひとつキッカケさえ掴めば現状を大きく打破していけるのではないかと思っています。

スケールの大きな選手ですし、来季もFE名古屋で成長していく姿を観たかったのですが…5/30に契約満了と青森ワッツへの移籍が発表されました。

青森は2年連続してB2プレーオフに進出し、今季はQFにてPOで優勝した滋賀をあと一歩まで追い詰めた勢いのあるチームです。
その中で太雅がどういう成長と活躍を見せられるか…彼のサクセスストーリーには今後も注目していきたいですね。

彼にとって今季は迷いや悩みが多かったシーズンだったと思います。
迷いを振り払った先を、輝かしい未来を見据えて頑張って欲しいです…頑張れ、太雅!

鍵冨太雅


それではまた次回noteで。アディオス👍

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