人のCDラックと本棚を見たい願望

学生時代、友達の家に行くと、その人の本棚とかCDラックを見るのが好きでした。趣味が凝縮された空間だからすごくおもしろいんですよね。

中でも思い出深いのが、中1の夏に友達の家に泊まった時のこと。その子は容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能、お金持ち、センス良しという絵に描いたようなお嬢様だったのですが、その子のCDラックに並べられていたのは、ビリー・ジョエルやボブ・デュラン、ブルーノートのJAZZのCDなど。

びっくりしましたねぇ。中1でこんなおしゃれな曲を毎日聴いてるなんて…J-POPやJ-ROCKをメインに、アメリカのハードロックにほんの少しだけ興味を持ち始めていた私には衝撃的でした。

でも、中高の頃は友達の家に上がり込む機会はそんなになく、一番友達の棚を見たのはやっぱり大学時代でしょう。私は音サーに入っており、友達も自ずと音楽が好きな人ばかりだったから、いろんな友達のCDラックや本棚を見ることができました。

同じCDを持ってたり、好きな作家が同じだと途端に親近感を感じたものです。何百枚ものレコードやCDを持ってる友達もいて、それはそれは刺激的でした。

でも、今は音楽はサブスク、書籍も電子書籍で読む人も多いだろうから、そういう楽しみもないのかもしれません。かくいう私も、本当に好きなアーティスト以外のCDはすべて処分してしまいました。枚数にして300枚ぐらいでしょうか。

でも最近立て続けに人のCDコレクションを見る機会があったのです。友達の家に行ったわけではなく、知人のお店にその人の私物のCDがずらっと並べられていたりとか、そういう公共の場で見たんですけどね。

まじまじと見て、クスッと笑ったり「えーっ!この人がこんなの聞いてたんだ」と驚いたり、めちゃくちゃ面白かったです。ああいうのはいつまででも見ていられる、、

そんなに親しい人ではなくても、その人のコレクションを見ると話題作りにもなるし、人となりとか大袈裟に言うとその人の歴史みたいなものが何となく伝わってくるものです。持ち物には人格が宿りますね。

それを見て、CDを処分してしまったことを少しだけ後悔しました。まぁ、処分せざるをえない状況だったので仕方ないけれど。

青春時代、好きな人とCDや本を貸し借りするとドキドキしたものです。歌詞カードを挟むところに、手紙が入ってたりね。
ちなみに私は高校時代、片思いしていた人にCHARAの「Junior Sweet」を貸し、返ってきた時に手紙が入っていてもしや⁈と期待しつつ読んだら、「お前も好きな人いるんだったら協力するから、何でも言えよ」と書かれていて、大泣きした苦い経験があります…そして、傷心の私は自らの傷をえぐるように「泣いて泣いてまた泣きやんだら」を繰り返し聞いていたのでした(いらん情報)

それではこのへんで。
せーのっ!おつかれ~



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