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マッキン

※なかなか昔の記憶なので機種など間違った情報の記載があるかもしれません。

仕事上マックを使い続けてけっこうな年月になりますが、現場で使い始めた頃のマックについて書きます。appleのマッキントッシュのことです。ファストフードじゃないです。ちなみに当時働いていた会社の社長はマッキンと呼んでました。なのでこれからパワーマッキンのことを書きます。

僕が使用してたのはPower Macintosh 7500というやつでして、専門学校で使用してたマックと同等か、それ以下の性能だった気がします。逆に言えばだいたい似た機種だったので違和感なく使いこなせてました。

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主にスーパーのチラシを作っていたので、写真や文字が多くあの時代のマシンでしたのでイラレのデータを開くにも保存するにも時間がかかり、HDがカリカリカリとうなってた気がしてます(笑)
その上、マックが当時(?)流行っていたウイルスに感染しているとかなんとかで業務上様々な事故が起きてました。
今思い出しましたが、その事故で徹夜するハメになったことも何度かありました。

●写真データが入っているフォルダを開く→閉じる→開くで画像が全部消える
これは最高の恐怖でしたね。チラシに使用するデータが一瞬で消えるんです(笑)20枚とか30枚とか。なので消えたまま、リンクでつながってるイラレを開くと当然「写真どれ?」って聞いてくるわけです。数分前まであったのにw
で、元の写真素材が入っているデカめのMOを開いて、そこから1枚1枚写真を探すんですよ。今考えたらおそHELL地獄な作業です。
●無論、画像データも壊れている
そんなヤバイ環境にあるフォトショで作業したデータなので、当然取り扱う画像データにも影響が出るわけで・・・。開いたら画像の上半分がグレーになってたり、「開けねっス」ってメッセージ出たり。RGB→CMYKに変換した途端、爆弾が出たり(笑)
●フォントが勝手に差し替えられてる
例えばですが当時「新ゴ(U)」がマイブームでして、これを多様してたんですがお昼休みに入る前にイラレを保存して、閉じて、後ほど開いたら新ゴで打った文字が全部「中ゴ」に変更されてるんですよ。あれ?こんな細い書体にしたっけ?みたいな(笑)
●プリントアウトをすると単色でしか出力されない
これはプリンターのせいなのか・・・フルカラーデータをプリントアウトすると側にあったインクジェットプリンターからシアンのみで刷られたなんとも清涼感溢れる「お肉バーゲン市」のチラシが出てくるんですね(笑)
●フロッピーを差し込むと爆弾が出る
当時フロッピーで入稿することもありました。名刺のデータとか(笑)カシャッと入れると画面に「爆弾」が出るんですね。いわゆるシステムエラーです。
もちろん再起動です。再起動も時間かかるんすよね〜。もちろん再度フロッピーいれたら爆弾がでます(笑)

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血も涙もないこんなメッセージが突然現れる

などなど、エラーが出るたびに「日活さん」と呼ばれる、こういうパソコン関連のメンテをしている付き合いのある業者さん(当時はよくわかってなかった)を呼んで診てもらうんですけど、結局根本的に解決しないまま会社を卒業することになるんですが(笑)

当時「サクサク動く」っていう言葉はこの世に存在してなかったので、プリントアウトのボタンを押したらA3のプリント片面フルカラーが終わるまで30分くらいかかるとか、なんかそういう時代でした。コピー機に接続なんかしてたかなぁ?もしかしてうちの会社だけ?(笑)

イラレで原稿を作る際も容量を軽くして作業しやすくするため、作業用に画像データをふたつにわけて作業するんです。
●低データ
いわゆる解像度が低い72dpiの軽いデータ。入稿するまではこれを仮画像として当て込み、入稿時に実データと入れ替える
●実データ
いわゆる本チャンデータ。紙媒体用のデザインデータでいう350dpiの実際印刷にかける時に必要な画像データ。重いのでなるべく開かない。できれば加工もしたくない(笑)

当時はBOXにアップするとか、ファイル便とかそういうクソ便利な機能はなかったので、MOなんぞに入れて直接製版所に持っていってましたが、パンフレットとか冊子ものになると、MO何枚にも分けて入稿したり、時にはマック本体ごと持っていったりしてました(笑)
いちおうネット回線でアップするみたいなのはあったんですけどね、1メガで何分かかるみたいなそんな時代だったのでw
車で行った方が早いくらいの距離でしたから、直接入稿スタイルが主流でした。あぁあんな思いは二度としたくない。


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