PerplexityとGensparkの違い。検索AIを比較する
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NO AI(人間が書きました✍️)
AI系ポッドキャスト(耳で学ぶAI)運営の矢野哲平(@robothink_jp)です。この記事では検索AIのPerplexityとGensparkの違いについて解説します。
Perplexity
Perplexityは、元GoogleやMeta、OpenAIなどで働いていた研究者たちによって2022年に開発された検索AIです。
それまで検索と言えばGoogle検索によるキーワード検索が主流でしたがPerplexityの登場により「AIに質問して検索する」という新しい選択肢ができました。
Genspark
元Baiduの幹部、Eric JingさんとKay Zhuさんが立ち上げた検索AIサービス。母体はMain Funcという会社でAI系のプロダクトを開発する会社でもあります。
サービス提供時期としてはGensparkが後発になります。
どちらが使いやすいか?
インターネット上ではPerplexityよりGensparkの方が使いやすいという声も聞きますが、私はケースバイケースと感じています。
ある部分ではPerplexityが優れていて、ある部分がGensparkが優れているという感じです。
なので、どちらかを使うというより状況に応じて使い分けるのが良いかなと思います。なにせ、どちらも無料で利用できますからね!
じゃあ具体的に何が違うのか?という点を詳しく解説していきます。
速度
チャットに質問を入力して回答が生成されるまでのスピードはPerplexityの方が速いと感じます。
回答速度は業務効率に直結するので、けっこう見逃せないポイントでもあります。
回答精度
回答精度に関しては両者を比較して明確な差異はないと思います。
ある質問ではPerplexityの方が良い回答を返してくれたり、ある質問ではGensparkがといった具合です。
傾向としてPerplexityの回答は比較的シンプルでGensparkの回答は若干長いと感じる場面が多いです。
料金
どちらも無料で始めることができます。
PerplexityはPROプランといって月額20ドルの有料プランがあります。
使える言語モデルが増えたり画像生成ができたりと色々特典があるのですが、現時点ではGensparkには有料プランはありません。
Gensparkは現在β版での提供なので無料プランのみです。
ファイルアップロード
ChatGPTのように会話の中でファイルをアップロードできる機能です。
Perplexityには無料でも使えるファイルアップロード機能(画像アップロードは有料)がありますが、Gensparkにはありません。
記事作成機能
どちらにもユーザーが記事を作成できる機能があります。(PerplexityはPagesという名称、GensparkはSparkPageという名称)
SparkPageは無料でも利用できるのに対してPerplexityは有料プランのみ利用できます。
以前、Perplexityも無料ユーザーに解放する話がありましたが、まだ実装されていません。
APIの提供
PerplexityにはAPIの提供がありますがGensparkには現時点でAPIの提供がありません。
通常、使う分には問題のない差ですね。
ただし、PerplexityのAPIを使ってみた感想としてはサイト版のような回答精度は現時点では期待できないです。
PerplexityでAPIを使う方法はこちらで解説しています。
AIエージェント機能
ここまで2製品を比較しましたが、どちらも良い製品で甲乙付け難いというのが正直な感想です。
最近、GensparkがAIエージェント機能なるものを実装してきたのでそちらも紹介しておきます。
AIに質問すると、より深くAIが洞察し深ぼって検索してくれる機能。現在はファクトチェックのタスクが実装されています。(データ検索も公開予定)
つまり、ファクトチェックしたい事柄についてAIにお願いすれば自律的に情報を集めてくれるというもの。ちなみに回答が出来上がるまで時間がかかるのでメールでお知らせしてくれます。
例えば、調べたい事柄があるとして昼休憩に行く前にAIにファクトチェックを依頼しておくと昼休憩が終わる頃にはよしなにファクトチェックを済ませてくれるようなイメージです。
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