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国立台南高級工業職業学校を訪問してきました

2015年3月、台湾西南部に位置する都市であり、台北市から約300km離れた場所に位置する台南市に出向きました。台南は歴史的には台北より古く、清朝時代初期には鄭氏政権下で首都的な存在であり、その後も台湾の中心地であった場所です。日本統治時代に台湾の中心地は台北に移ったものの多くの旧跡が残ることから、台湾の京都と呼ばれることもあります。近年、日本統治時代の建物をリノベーションして活用するという動きも見られ、古き日本を感じる建物も多く存在します。

今回訪問させていただいた国立台南高級工業職業学校は、日本統治時代の1941年に台南州立台南工業學校として開校した工業系の学校です。職業科設置されている学科には、機械科、鋳造科、板金科、飛修科(=航空整備科)、電機科、電子科、化工科、土木科、建築科、汽車科、製図科、資訊科、総合職能科の13学科があります。

こちらの学校では、板金科の教員を一年前に退職された先生にご案内いただき、機械科、板金科、電子科、飛修科などを見学させていただきました。

はじめにその先生が勤務されていた板金科を見学しました。こちらの学校も学科ごとに校舎があり、板金科の建物は板金館と名付けられています。板金科の実習室には、さまざまな溶接機や金属用のレーザー加工機など、高度な実習設備が整っていました。こちらの学科には、溶接・板金の国際大会で活躍する生徒もおり、校舎にはそれらを讃える垂れ幕が飾られていました。

当日は休日であったにも関わらず、熱心に溶接の練習をする生徒たちがいました。

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大型の金属用レーザー加工機です。

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おそらく校舎の入口にあったこちらが作品だと思います。

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これから毎年のようにお世話になる台湾の先生と記念撮影をしました。

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溶接・板金の国際的な技能展で数々の受賞をしています。

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次に見学した電子科は別の建物であり、ここではロボットの製作や3Dプリンタの自作に取り組んでいる生徒の姿を見ることができました。

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こちらの学科でも数々の技能コンテストで受賞しています。

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機械科はまた別の建物であり、こちらはNC工作機械などが充実していました。

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なお、機械科の旋盤実習工場は日本統治時代からの建物であり、歴史的な建造物であることを示すプレートが飾られていました。

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次に訪問した飛修科とは航空整備科のことであり、実習室にはジェットエンジンが並んでいました。また、汽車科は鉄道ではなく自動車整備でした。

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この黄色い花はちょうど3月のこの時期に咲くそうです。街中でも見かけました。

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学科ごとに1つの校舎があるような感じで、まるで大学のキャンパスのようでした。こちらは鋳造科と製図科の建物です、

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こちらは建築科の校舎です。

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こちらは化工科(おそらく工業化学科)の建物です。

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とても貴重な見学ができました。謝謝。

公式サイトはこちらになります。


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