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八田與一の建設した烏山頭ダムと記念公園に出向く

台湾に興味をもって間もなく知ったのが八田與一(1886~1942)でした。1920年代に台湾にて、当時世界最大のダムを建設するリーダーとして活躍した日本人がいたことは存じ上げませんでした。

関連書籍を2冊読んだ後、どうしても出向いてみたくなり、台南のお知り合いにお願いしたところ、快く案内していただけることになり、2018年9月に台南市郊外にの官田にある烏山頭ダムと八田與一記念公園に出向いてきました。

この地域は古くから日照りや豪雨に悩まされ続けてきた地域とのことでしたが、日本統治時代に計画された巨大な水利工事によって、嘉南大圳とよばれる台湾最大級の農水施設となりました。これにより農作物が安定して獲れるようになり、農民の生活を向上させることに大きな貢献をしたのです。

嘉南大圳が竣工したのは1930(昭和5)年のことです。先に紹介した映画「KANO」でもこの場面が登場しました。

烏山頭ダム

烏山頭水庫と書かれた大きな看板の下を通り抜けると巨大な烏山頭ダムが広がっています。紹介した2冊目の本の表紙に見られるように、上空からの写真を見ると、ところどころが珊瑚のように見えるため、珊瑚譚ともよばれています。当日はあいにくの曇り空のため、それほど美しい色で見ることができませんでしたが、巨大すぎてダムという感じがしないほどです。

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そして撮影スポットになっているのが、こちらの八田與一の銅像になります。八田このような姿勢で座り込みながら工事現場を見ていたそうです。

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なお付近には水門の一部や運搬に使用された蒸気機関車などが展示されています。この日は水の放流が行われておらず、迫力のある放流口の撮影ができなかったのが残念でした。

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詳しくはこちらの動画が参考になります。


八田與一記念公園

ダムから少し離れた場所に八田與一記念公園があり、実際に居住していた八田宅などが再現されています。このような場所で工事をする皆さんの家族と一緒に暮らしていたそうです。

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何やらゆるキャラもいてにぎやかでした。

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より詳細な記事は下記で読むことができます。

なお、この訪問地である官田は菱角の産地ということもあり、同じ日にこちらの見学もできました。呉老師、謝謝。



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