15万円で22Wのレーザー加工機を開封しました４～アクリル板はなかなか切れない

これまで安価なレーザー加工機の良いことばかり書き連ねていましたが、これまではすべて木材系の材料でした。

購入当初から透明なアクリル板は切れないのでは？と質問を受けたりしていました。今回、透明なアクリル板は手元になかったので、色付きのアクリル板を何色か試してみることにしました。

アクリル板のカットをするときのパワーと速度の推奨値は提示されていたので、それを参考にします。色によって推奨値が異なっており、やはり色が薄いものは切断しにくいようでした。

ここでは代表的な推奨値である、パワー55、速度120を×3回というもので試してみました。

まずは色が濃い方だとおもったブルーのアクリル板（厚さ3ｍｍ）を試してみました。この推奨値ではなかなか切れませんでした。あとから調べたら、ブルーも苦手と書いてありました。

ブルー

次にグリーンを試してみます。こちらの方が色が薄いので、無理だろうと思ってスタートさせたところ、3度切りでカットすることができました。断面をみると、3層になっていることがわかるので、3回目のカットで切り落ちたことが確認できます。

グリーン

もう一つ、ホワイトがありましたが、こちらはわずかに傷がつく程度で、まったくカットできる気配はありません。

よい買い物をしたと思っていたのですが、アクリル板がこれほど切りにくいとは思っていませんでした。

この機種のレーザは半導体レーザーでこれまで使ってきたCO2レーザーとは原理が大きく異なります。CO2レーザーのように大きな発振器をひつようとしないので、コンパクトにはなるのですが、やはり一長一短ありますね。

CO2レーザーの場合には多く煤が発生する木材系の材料の方が嫌われるのですが、半導体レーザーのほうは木材系の材料に適していると言えます。

新しいCO2レーザーを買う予算はないので、アクリル板の加工はしばらくパワーの落ちた旧機種で作業をするしかありません。