阿里山森林鉄路車庫園区で鉄道車両の見学をする
2016年3月、嘉義にある檜意森活村にて、KANO故事館などを見学しました。そこからの帰り道にて鉄道車両が見えたので、出向いてみると、阿里山森林鉄路車庫園区とあり、阿里山鉄道の車庫のような場所でした。前日、阿里山にはバスで出向いており、山頂にて阿里山鉄道の一部は見かけたのですが、車両をじっくりと見ることはできなかったので、ちょうどよいと思い、立ち寄りました。本物の整備場に見えたので、一般人が入れるのかもわかりませんでしたが、中に入っていくと見学できる鉄道車両がいろいろとありました。一方で現役の整備場も兼ねているようでしたが境目はよくわからず。とにかく無料で入場できました。
阿里山森林鉄路を走った蒸気機関車たち
1907年の阿里山森林鉄路の建設時、木材運搬のためにアメリカのライマ機関車製造から蒸気機関車を購入しました。
こちらのSL‐13(重量18トン)は1910年の製造で1977年まで走行していました。同機種が7基導入されたそうです。
蒸気機関はシェイ型とよばれる縦型の2気筒シリンダが特徴的です。
伝動には傘歯車が使用されており、蒸気機関車のよく見られる連結棒は使用されていません。まさに機械要素の塊であり、興味深いです。
同じくシェイ式蒸気機関車ですが、こちらのSL‐25(重量28トン)は3気筒です。急な斜面を走行するために12台が購入され、阿里山で活躍しました。
1953年から蒸気機関車に代わってディーゼル機関車が導入されました。こちらのDL‐37(重量28トン) は1976年から1989年まで使用されました。
こちらは中興號柴油客車(1970年製造、重量18トン)です。
再び蒸気機関車に戻り、こちらのSL-23は客車が連結されており、動くことができる雰囲気です。
回転台もありました。
こちらの車庫内の車両も動きそうです。
こちらの北門駅と嘉義駅が結ばれているようです。
ちょうど直前に見ていた、横浜の原鉄道模型博物館での展示のポスターがありました。
こちらで紹介した写真を含めて、撮影してきたすべての写真は下記にまとめてあります。
1899年、日本統治時代に、ヒノキ材を運搬する目的で建設されたのがこの阿里山森林鉄道です。日本の神社の鳥居などに使用されるため、数多くの大木がここから運搬されました、始発から終着駅間の標高差が2274mもある鉄道は、インドのダージリン鉄道、チリとアルゼンチンを結ぶアンデス横断鉄道と並んで、世界の三大登山鉄道の一つをされています。
現在でも台風や土砂災害により、運休できないこことも多くあるこの鉄道がこれからも走行し続けてほしいと思います。
そして、次回はバスでなくこの鉄道で阿里山に登りたいです。
こちらにより詳しい記事があります。
現在の阿里山森林鉄道の様子がわかる公式サイトです。
https://afrch.forest.gov.tw/Ja