すべてのシャニPに届いて欲しい、私的GRAPEVINEの素敵な10曲

先日振りです、梶原一郎です。推し、燃ゆの記事を沢山の方に読んで頂き嬉しいです、ありがとうございます。で、今回なんの記事なんじゃって話なんですがそう、GRAPEVINEです。

今回の記事の目的は、僕がnoteでの最初の記事から延々と触れ続けている大好きなロックバンド、GRAPEVINEをシャニマスを愛好されているプロデューサーの皆さんに熱熱に激しく勧めたくて筆を握る、というかキーボードをカタカタしております。でもまずGRAPEVINEって何です? となるプロデューサーさんが多数な感じだと思うので簡素な説明&何故僕が勧めたいのかの理由の後、件のタイトルである、是非聴いて欲しい10曲をご紹介します。

GRAPEVINEについて

1993年に結成されて以降現在に至るまで長く根強く活動されている、ある種ジャンルボーダレス(けれど根幹には勿論力強いロックスピリッツ)な3人組バンドです。メンバーは独自の揺るがぬ世界観と詩情に富む歌詞に加え、唯一無二なボーカルを誇る田中和将さん、超絶技巧であらゆる楽曲の屋台骨を支え、時たま泣きの必殺ギターフレーズを突っ込んでくるギターの西川弘剛さん、そしてGRAPEVINEらしい様々なカラーの曲調、ストレートな号泣曲から壮大なロック、小粋なハミングまで振り幅凄すぎるメロディメーカーで、ほとんどの作曲を手がけているドラムの亀井亨さんの3人で活躍されています。

非常に長く活動されている故、ベースを手掛けていた主要メンバーの一員である西原誠さんが脱退されたり、長い活動期間の中で著しく作風や雰囲気が変化したり、レーベルが変わったりと波乱万丈な道のりを辿りながら間合いを空けず常にコンスタント、本当にコンスタントに新曲新アルバムを発表し続けている凄いバンドなのです。

どれくらい時期ごとに作風が変化したか、その上でクオリティが揺るがないまま活躍されているかは初期の頃の光について、西原さんが抜けてからの豚の皿、そして現在のalright、先日発表されたgiftedからそれとなく分かる……ちょっぴりでも分かって貰えると嬉しいです。

切ない高揚感が胸を打ち抜いてくる初期の傑作「光について」、政治的暗喩が込められている、様に感じる歌詞と超攻撃メロディに体が酔う「豚の皿」、ベテランバンドとしての風格と肩の力の抜けた雰囲気に満ちた「Alright」、そして先日発表された新曲、とにかく刺さって来るが不思議な温かみも感じる「Gifted」と年を重ねるごとに深みが増しています。


僕がシャニPに届いて欲しい〜と思う理由

これは完全な偏見というか思い込みであることを先に謝りたいんですが、多分シャニPの皆さんって文学的な言い回しや比喩暗喩表現とか、映画みたいな間や空気が伝わってくるような描写が好きだと思うんですよ。霧子さんの各シナリオとか、メインシナリオのアジェンダ283やサマーミーツワンダーランドとか。

ボーカルの田中さんは和洋問わず膨大な文学作品や詩や映画や音楽を嗜んでおり、歌詞世界にはそんな作品から得たモチーフを幾数、奥ゆかしく散りばめられています。曲自体を楽しむのもいいですし、そんな言葉の裏にある思いや背景を楽しみつつも想像する、という方向性はシャニPの感性ともしかしたら融和性が高い、嵌るんじゃないかな~と思い、こうして記事を書いてみている次第です。

後、王道のバラードからノリノリ縦ノリロック、脳をくすぐってくるアンビエントまでものすごくバラエティが豊かすぎるCOLORFUL FE@THERSシリーズを愛好されているシャニPなら、一つの型に収まらないグレイプバインの音楽性に慣れ親しめるのでは、という考えからも書いています。といっても本当に歴史の長いバンドなゆえ、フルアルバム16枚を全部聞いて! は僕でさえいや無理です……となります。

ので、本当にこれは僕の独断、勝手な独断と偏見により、恐らくシャニPの肌に合うのではないか、と思う楽曲を10曲、選りすぐってご紹介します。まず注意点……って程ではないのですが了承いただきたい点について……。

・今回の主旨はあくまでシャニマスに合いそうな曲、という僕自身の完全な独断と偏見により決められた曲です。聴きやすさやノリやすさとかは度外視しております。またこれ合いそうorなんでこれが入らないんだ、みたいな意見は大歓迎です、ください。

・曲ばかり紹介されても気軽に聞けないよ、という方に向けて最後らへんに初めて聞く方へのお薦め(あくまで私見に基づいた物でですが)アルバムを紹介してます、そっちが先に知りたい方はお手数ですが最後までスクロールか目次欄の最後を押してください。

・youtubuでの公式サイトでPVが確認できる物は貼り付けていますがそれがない物に関してはご了承ください。

それでは次のスクロールから紹介していきます、宜しくお願いします……!

ふれていたい:収録アルバム circulator

どストレートに好意を示す、今では珍しいかもしれない、瑞々しい青春路線での名曲。抱きしめたいでも愛してるでもなく、触れていたいという奥ゆかしさが素晴らしい。曲を連想する時に浮かべるとしてP-Pラブ勢でも良いし友好的なカップリングを想定して聞いてもグッとくる万能さです。私的に一番合いそうなのはじゅりんぜかな……。

すべてのありふれた光:収録アルバム ALL THE RIGHT


サービス終了、という意味ではなくもし仮に、シャイニーカラーズになんらかのエンディングが、アイドル達に新たな旅立ちが訪れる日が来るとして、枠組みなしの選曲が許されるとしたら僕は絶対にこの曲を選びます。シャニP視点としても、シャニP自身を、283プロ自体を見守る天井社長視点からしても泣けてくる気がします。……しません?

白日:収録アルバム lifetime/best of GRAPEVIN1997-2012

ここでガラッと趣向を変えて熱いロックナンバーを。初期の中でも人気の高い楽曲で、そのタイトルが示す様に曇りない快晴の太陽の中、様々な感情を渦巻きながらも夢や憧れを追う人の曲で、明快なポジティブさや応援曲ではなくどこか捻っている感じがあるのが正にGRAPEVINって感じで好きなんですよね。夢や憧れ、というテーマに複雑さを抱えるストーリーを多々含んでいるシャニマスに合う気がするんですよね。無理ありすぎるこじつけですが……。

FLY:収録アルバム From a smalltown/best ofGRAPEVINE 1997-2012



これまでの選曲からすると歌詞も曲調も違いすぎてPさんがビックリするかもしれませんが、この振り幅こそGRAPEVINEなのです。兎に角アッパー、兎に角意味深orナンセンス調な歌詞の中で可能性など生まれ落ちていくだけ、や誘惑らしい誘惑は地上にねえ、等前向きがむしゃらに元気が貰えます。どこまでも見果てない空に向かって羽ばたくアイドル達への捻った応援歌として。

weight:収録アルバム burning tree

個人的に最もシャニPに聞いてもらいたい楽曲ナンバー1。な、名がいくつあっても足りない名曲というか天の恵み曲。様々な含みを感じさせる、綺麗だけど愁いを帯びた田中さんの繊細な言葉運びと、必殺の亀井さんメロディが合わさって通り雨が過ぎた後の厳かな晴れ空(私的なイメージですが)という情景が目に浮かぶよう。シャニマスで雨、というと代表的なのはやはり三峰さんとPとの出会いが浮かびますが割りとしょっちゅう色んなイベントだと雨降っているのでPさんそれぞれで十人十色な景色が思い浮かぶと思います。取り合えず必聴、マジです。

faithful:収録アルバム BABEL,BABEL

何この……重っ、感情重いよと、様々な感情を歌ってきたGRAPEVINEの中でもよりねっとりとした断ち切れない執着を強く感じる曲です。暗いながらも次第にテンションが上がっていく演奏もさる事ながら、謎めいて~や忌々しいあなた~ら辺の拗れ方にはこの歌詞の子……うちの担当か? とちょっとゾクッとするPさんが沢山いると思います。二次創作を書かれる方は重めな話を考える時にこの曲が良い想起のきっかけになるかも。まぁ私的に樋口さんのイメソンなのですが……。

smalltown,super hero:収録アルバム From a small town

ある小さな街で、いつの坂道を登りながら、恐らく一つの成長を遂げようとしている少年の曲、かも。かも、というちょっと引っかかる言い方をしてしまうのは、田中さんの歌詞の世界は聞く人に考えさせてくれる余白を残しているので、成長した大人の回想かもしれません。胸を少しざわっとさせる切なさは放クラの名ストーリーな階段の先の君へ、を思わせる物があります。後、なんとなく夕日が浮かぶ雰囲気なのも。

ポートレート:収録アルバム Here

卒業や上京の際の別れ、さらば、ではなくまた会うかも、でもあのときの私とはもう違う私だよ、という意味合いでの別れをリリカルに切り取った、GRAPEVINE流春の季節の歌(勝手な解釈ですが)高校生が多いアイドル達がいづれ迎えるかも知れない頃を想像しながら聞くとちょっと涙腺に来ます。え、サザエさん時空だからその頃はずっと来ない? いやほら、想像するのは自由だし……。

公園まで:収録アルバム イデアの水槽

日常のふとした瞬間、本当に何気ない瞬間をここまで繊細に表現出来るのかと驚く、初期のキラーチューンの一曲。大ヒット作でありバインを代表するスロウや光についてるの様な強烈なドラマ性よりは控えめながら、そんな謙虚さがそっと胸を打ちます。ふとした日常風景への描写力に長けたシャニマスにこの曲は色んな場面でマッチすると思います。

BREAKTHROUGH:収録アルバム Chronology〜a young person's guide to Grapevine〜

やっぱりやっぱりどうしても、どうしても最後に僕の中で入れえざるおえない、最高にアゲてくるガチガチのロックチューンです。これを聴きながら初めてあさひでwing優勝したのも印象的なので。だから僕の中での非公式ストレイライトイメージソングです。そんな事言われてもGRAPEVINEもストレイライトも困るだろうけど……。

後書きに代えて、初めてGRAPEVINEを聴く方への指摘ガイド

という訳で駆け足でですがシャニマスに合いそうな10曲を立て続けにご紹介してみました。どれか一曲、一曲でもなんか気になるか……みたいな感じになっていただけたならばとても嬉しいです。多分一曲聴いたらどんどん気になってくると思います、こちらも沼は深いですよ……。

それで紹介アルバム欄を見るとわかる感じなのですが、そう、お薦めしたい曲がアルバムごとにバラバラだから一々探して聴けない、ってなりますよねすみません……。なので、最後まで読んでいただけたお礼にまずはこのアルバムを聴いてみたらスッと入りやすくなるんじゃないか、というアルバムを紹介してこの謎コラボ記事を終えます。

まず、GRAPEVINEには長い歴史だけありベストアルバムがあるので、無難に初めて聴くとするならばファン投票によって選ばれた楽曲&メンバー選曲でラインナップされたbest ofGRAPEVINE 1997-2012と、1stシングルから僕の激推し曲なBREAKTHROUGHが入っている初期シングル曲を収録したChronology〜a young person's guide to Grapevine〜の二つを聴いてみたら、バインの大まかなイメージ像、時代による作風の変化が掴みやすいかなと。

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アルバム単体として勧めたいのは初期ならスロウや光についてといった看板曲、だけでなく初期バインの瑞々しさや青春や恋愛、みたいなのがストレートに凝縮されたlifetime、それ以降ですとバインの歌詞や曲の多種多様さ、様々な色の変化を楽しめるsingやburning treeをお薦めしたいです。

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もっと弾けてノリノリなロックなバインを知りたいならイデアの水槽、文学的な趣の渋いバインを堪能したいのなら愚かな者の語る事、そして現在進行形のバインを知りたいのなら、現時点で最新にして最高のALL THE LIGHTを是非……! でも多分singやburning treeでおっ、となった方は気付けば全部聴いてるんじゃないかな(希望的観測

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という訳で長々と失礼しました。唐突に思いついて書いてみた記事ですが何らかのフックが、フックが引っかかったのなら幸いです……。では梶原一郎でした。沼で待っております。次回更新はちゃんとしたシャニマスの記事になる、と思います、多分。



完全なおまけというか、今回10曲に選べず泣く泣く外した曲
・無心の歌

滅茶苦茶良い曲だけど色んな意味で重いので……。後、すでにこれをタイトルに掲げたSSを書いたのもあるので。アレすぎてそっとほっとかれているけど……。
・開花

アカペラ曲。個人的にメイドあさひに裏庭かなんかで歌ってほしい曲ナンバーワン。本当に良い曲だけど色々聴いた上で田中さんの声の魅力に気付いてからの方がいいかなと。


・鳩

ほわっ、ピーちゃん口を開くと結構毒舌なんだね……。じゃなくて、ネタとして入れるのは毒が強いというか、そういう類の曲じゃない。にしても豚の皿から鳩で終わるってイデアの水槽って物凄い皮肉利いてるよね。

本当に終わります、ここまで読んでいただきありがとうございました。


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