春の現代折句 ひなまつり

ひょうひょうとナマケモノからマントヒヒ
ツキノワグマをリスがたずねる
(折句「ひなまつり」短歌)


陽は落ちてナウマンゾウが招かれる
角を伸ばしたリケジョの横に
(折句「ひなまつり」短歌)


ひざまずく名もなき人を的にして
追及は勝利者の悪趣味
(折句「ひなまつり」短歌)


人知れず涙を浮かべ待っていた
月の光がリボンのようで
(折句「ひなまつり」短歌)


氷上のナイフのようなまどろみに
罪をはなしてリハビリライフ
(折句「ひなまつり」短歌)


ひよっこと生で乾杯まじだるい
ツアーを下りてリンガーハット
(折句「ひなまつり」短歌)


一筆でナウシカとなる窓辺より
啄んだサンリオの筆箱
(折句「ひなまつり」短歌)


#宇宙短歌

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