テラスハウスを敬遠してたけど見たら面白かった

テラスハウスがずっと苦手だった。

ちゃんと見る前の印象は美男美女がなんかおしゃれな感じの雰囲気のなかで恋愛に戯れてるように見え、まるで農民の自分が平安貴族の蹴鞠や歌遊びを見させられる気持ちだった。

百歩譲って良く言うと、「少し綺麗になったあいのり」という感じでもともとあいのりのサークル内の恋愛観察番組的もコンセプトも全くノレなかったのでテラスハウスを見ることは絶対ないと思っていた。

そんな自分が今はNetflixでテラスハウスの新作を待っているので驚きである。

テラスハウスが意外だったのは、全員が美男美女で構成されているわけでもないし、仮に美男美女だったとしても、人間性が完璧であるかというとそんなこともない。

童貞臭がすごい野球少年みたいなキャラや、ボンクラ感が滲み出てる顔が超キレイな年下イケメン、めちゃくちゃモテそうで優しそうなんだけど人として全く駄目なコメディアン志望の若者などなど

昔や現在の自分の駄目な感じを写し鏡のようにテレビで見れる感覚が面白いし勉強になる。

童貞臭がすごい野球少年は同居してる女の子から

「デートするときは手をつなぐんだよ」

とたしなめられるし、そもそも女性と話すときは目もあわせられない。

周りを喜ばせるためにピエロのように振る舞ってしまうのを見て、キョドるというのはこういうことかと。」

まるで自分自身を見ているようで痛々しい。

そんな野球少年は数年経つと、もし自分が女性だったら全然ありだなという雰囲気を醸し出すようになっていて、女性が男性に対して魅力に感じるのは顔の良し悪しではなく、内面から出る謎の安定感なんだなと体感的にわかる。

昔の自分に見ろといいたいが、おそらく当時の自分が見てもわかららないと思うし、よしわかったといってもどうすれば良いかがわからないだろうとも思う。

そんな野球少年が最終的にはクラブやキャバクラでテラスハウスをネタに遊んでる男性になっててヽ(･ω･)/ｽﾞｺｰとなるけどこれはこれで人間らしい。

顔が超綺麗な年下イケメンは、おしゃれだし背も高いし、あたりも柔らかい。

だけど掃除、食事などの基本的な生活スキルがめちゃくちゃ低く強いシンパシーを感じる。

こんなに見た目は良くても駄目なところがたくさんあるんだなとほっこりするし、彼は彼なりにそんな自分を変えるべく恋愛を全無視して料理や勉強など自分の人間性を高めていくことに邁進していく。

めちゃくちゃモテそうで優しそうなんだけど人として全く駄目なコメディアン志望の若者はいい感じになっていた女子プロレスラーの衣装を誤って洗濯機にかけ駄目にしてしまう。

まあそんな大切な衣装なら、共同生活の洗濯機に忘れたら駄目だろという話もあるんだけど、ここでコメディアン志望の男性を中心に周りがどのように女子プロレスラーに謝るのかというシーンが個人的には一番刺さった。

まず怒っている女子プロレスラーに対してコメディアン志望の男性は何も話さない。

本当に大事な衣装で取り返しがつかないことをしているのでごめん以外の言葉が出ないのはわかるし、実際全く同じことを自分もよくやっている。

でもこういった態度は外から見たときに不誠実な態度に見えるのがよくわかる。

人が真剣に怒られている様子を見たことありますか？

テラスハウスなら見れます！（そういう番組ではない）

女子プロレスラーは怒って部屋に帰ってしまうが、このあとの男性陣の会話も非常に学びがある。

今謝りに行くべきなのかどうかを悩むコメディアン志望の男性に対し、共同で暮らしてる男性の一人は今は謝ることを受け入れてもらえないから謝りにいくのは得策ではないと諭す。

これを見た妻は「仮に彼女が謝りを受け入れなかったとしても、謝りにいった事実は残る」と話しており、たしかにそうだ、謝りを受け入れなかったとしても謝るべきだと思ったのだが後日全くこの男性と同じ行動を自分もとることになる。。

もう一人の男性はコメディアン志望男性に対して衣装代の弁償は当然だが、日常生活の姿勢を良くしていくことが大事なのではと提案する。

謝罪はなぜそうなってしまったのかの根本原因を改善するため自分で考えた具体的な行動をセットでしないとなんだよね。

この提案をする男性は21歳で超すごい。21歳の自分はそんなことは絶対わかっていなかったし今もちゃんとできていない。

テラスハウスは色んな背景の人たちがたくさん出てくるので、こんな感じで恋愛に興味がなくても自分自身の関心事に照らし合わせて見ることができる。

おすすめです！