18才

(この記事は、2012/03/29 に公開された記事です)

 三男が高校を卒業し、進学のため大阪へ。これで愚息全員が親元を離れ学生生活を送ることになった。
 私の自宅のある福井は小中高の数は少なめで、大学、専門学校の選択の幅も狭い。高校卒業後、進学に福井を離れる18才は多い。一方で福井は失業率の低さは全国有数で、高校生、大学生らの就職率は全国トップクラスである。就職に安心な福井を出てでも大学、専門学校は外に求めるのが福井の18才である。これは就職難と言われる今に始まったことではなく、私が18才のころもそうであった。
私が18才のころ大学進学率は30%程度、短大・専門学校あわせての進学率は50%程度。現在では大学進学率が50%を越え、短大・専門学校あわせての進学率は約80%にもなる。
(参考)文部科学省・平成23年度学校基本調査(確定値)(pdf)

 18才は重要なポジションである。拙宅では愚息らが生まれてからずっと、18才で家を出てもいいようにと思って育てた。18才でよその飯を食べて生活できるようにである。
受験に行くのも、アルバイトを探すのも、学校や社会でのいろいろな手続きをするのも、あやしい商売やあやしい人物に引っかからないようにするのも、お金の段取りをするのも、一人で活動できるように18才までに教えなければ間に合わない。しかし、人間はそれぞれ違うわけであるから、わかったものもいれば、もう少し時間が必要なものもあるように、18才時点での力はそれぞれである。心配することは多い。まだ遠くからでも多少の助けは必要だろう。その程度はまだ親としてできることもある。
愚息らが学校を出てその後どうしていくかは愚息らが考え決めていくだろう、仕事を長くやってきたものとして助言する程度が親としてできることだ。
「働け、世のため人のために働け、働かざる者食うべからず」「カネを追うな、カネを追うとカネに殺される、カネではなく人を追え」 ・・・、私が親やオジサンや近所のオッサンらから学んだいろんなことは伝えたつもりだ。 この先、愚息らが働きだした時、私が人生・仕事で学んだことを伝えて彼らの手助けになるようなことがあれば幸いである。

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春を迎える伊吹山。

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