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トルコAfara Agricultural Technologies社、綿花収穫後の後片付けを行う自律型ピッカー「AFARA-COTTON」を開発

2024年3月9日付The Robot Reportによると、トルコのAfara Agricultural Technologies社は、機械収穫の後に残る綿花を集めるための自律型ピッカー「AFARA-COTTON」を開発した。
 
このロボットは、4台のカメラ、2台のLiDARセンサー、超音波センサーを使って地面をスキャンし、取り残された種綿を特定して回収するもので、同時に2つの畝を障害物を避けながら清掃し、最大200kgを回収できる。AIベースの認識モデルが種綿を識別し、吸引カップを展開して種綿を吸引して機械中央の集積エリアに集める仕組みである。AFARA-COTTONの最高時速は3.2km、1回の充電で6時間の走行が可能で、自律的に圃場を移動する一方で、次の畝のための再調整と回収プロセスの再開は現在手作業で行われている。同社は90%の効率化を目標とし、現在、量産モデルの開発を進めている。商用モデルの価格は12万ユーロから13万ユーロを想定。
 
Afara Agricultural Technologies社は、創業者の家族の綿花収穫の必要性に駆られて、2019年にプロジェクトを開始した。同社によると、年間綿花収穫量の5%から20%が機械収穫機によって収穫されなかったり、収穫中に地面に落とされたりするという。同社はトルコと一部のヨーロッパ市場をターゲットにして、クラウドファンディング・プラットフォームFonlabüyüsün社の出資により2023年に設立された。
 
出典:
2024年3月9日付 The Robot Report(英語)
https://www.therobotreport.com/afara-launches-autonomous-picker-to-clean-up-after-cotton-harvest/