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韓国科学技術院、高齢者の歩行をアシストするウェアラブルロボット「MOONWALK-Omni」を開発

2024年1月19日付TechXploreによると、韓国科学技術院(KIST)は、筋力低下に直面している高齢者の移動能力を向上させるためにあらゆる方向の脚力をサポートするように設計されたウェアラブルロボット「MOONWALK-Omni」を開発した。
 
北漢山(標高604メートル)でのテストでは、65歳の男性が登頂に成功し、介入やバッテリー交換を必要としない、複雑な屋外環境でのデバイスの可能性を示した。重さわずか2キロの超軽量アクチュエータは、高齢者が介助なしで10秒以内に簡単に装着でき、骨盤の両側にある4つの超軽量・高出力アクチュエータが、歩行中の使用者のバランスをとり、装着者の脚力を最大30%増強。AIが動きを予測し、緩やかな坂道、荒れた岩道、急な木の階段、凹凸のある石段など、さまざまな歩行環境でリアルタイムに筋肉をサポートする。
 
KISTはMOONWALK-Omniの後継機として、脚の筋力強化だけでなく、股関節や膝など下肢の複雑な関節をサポートする「MOONWALK-Support」の開発を進めている。また、ウェアラブルロボット用のモーターや減速機、演算回路などのコア技術や部品を韓国企業に移転するなど、さまざまな分野で成果を上げている。
 
出典:
2024年1月19日付 TechXplore(英語)
https://techxplore.com/news/2024-01-wearable-robot-climbing-mountains-easier.html