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酔狂自己満籠球備忘録(SJBB) #3

凡人バスケファンが、自分のためだけに最近のバスケ事情を語りまくる気まぐれ連載企画、酔狂自己満籠球備忘録(SJBB)。
推しが偏っているのでだいぶとっ散らかった内容になります。目次から飛んで興味のあるところだけでも読んでいただけたら嬉しいです。と言っても、今回は女子ワールドカップのことしか書いていません。
ほんとうは大会終了後にアップの予定でしたが、日本の敗退に伴いこのタイミングで書かせていただきました。

それでは試合開始です!


【AKATSUKIがワクワク】

9.22 日本89-56マリ

試合前に、エリザベス女王への黙祷が捧げられました。
スリーポイントも高確率で決まって初戦快勝です。1Qはすこしバタバタしてミスもありましたし、リバウンドに課題を残しましたが、序盤からしっかりシュートが入って、リードしたまま試合を進められたのが良かったですね。

9.22 そのほかの試合

韓国と中国、ずいぶん差がつきましたね。

注目のベルギーvsアメリカ。初戦ならワンチャンあるかなと思ってたけど、やっぱりアメリカが強かった。WNBAファイナルに出場していた選手、5人のうち3人は休養していましたが、Alyssa Thimas はスタメンで出てきて、さすがのプレーを連発していて、あのひとは超人です。
ジュリーとKahのマッチアップはなかなか見応えがありました。

9.23 セルビア69-64日本

立ち上がりが良くなかったし、2Qで盛り返したけど、その後もシュートのパーセンテージが上がらず、最後まで完全には自分達の流れに持ってこれませんでした。
セルビアはしっかり日本を分析して攻略してきました。見事な勝利です。

9.23 そのほかの試合

中国、バスケ自体面白いし強いっす。
日本が属しているB組は混戦模様です。

9.24 

グループBは休養日。

9.24 そのほかの試合

アメリカが中国を下し、ベルギーは3点差勝利。
そして韓国がBIHに完勝!
ミスティックスにいたかもしれないイスルさん、37得点の大暴れでした。素敵!

9.25 日本56-70カナダ

完敗。
ディフェンスで勝とうとしてるチームがディフェンスで負けました。カナダ強かった。
セルビアもカナダも日本を徹底的に研究してきてたし、カナダはセルビアの勝ち方見て確信して試合に入れたってとこもあったのでしょう。日本は世界にマークされていて、そういう状況になるとやっぱり世界の壁は高かった。

4Q、点差を詰めたい場面で、ただやみくもにスリーを狙ってる感じだったのがちょっと残念でした。横パスから狙いまくってもなかなか確率は上がらない。アタックしてキックアウトからのスリーとか、確率の高い狙い方をしてほしかったなとちょっと思いました。勝ち負けだけでなく点差を縮めて終わるっていうのもリーグ戦の賢いたたかい方。もうちょい時間かけて攻めてほしかったなと思います。
最後のタイムアウトとったあとだったかな、すこし良いリズムが生まれましたね。オコエ桃仁花、この試合いちばん素晴らしかった。

恩塚さんたまにカオスっていう言葉を使いますね。
頻繁にメンバーを入れ替えたり、ディフェンスで掻き乱したり、コート上にカオスの状態を作ってそこから相手より先に抜け出していく、というのがやりたいバスケなのだと理解しています。ただ、自分たちもカオスの状態になってしまうというリスクは当然あります。
アメリカに勝つための戦術、アメリカに勝つためのバスケをやろうとしているのだと思っていました。が、オリンピック銀メダルで世界からマークされてしまうと、アメリカに挑む前の世界の壁を、なかなか越えられないな、というのが感想です。

9.25 そのほかの試合

マリ 59-74 フランス
オーストラリア 69-54 セルビア
日本 56-70 カナダ

カナダ、B組で1番に決勝トーナメント進出を決めました。

9.26 フランス67-53日本

この試合も1Qから劣勢。とにかく入りが良くない。
2Qからコートを広く使うオフェンスになって、すごく良いリズムが生まれてこれはいけるな、って思ってたのですが、4Qなぜあんなに差がついてしまったのか。負けが続いてたことで無駄に焦っちゃったり、連戦の疲れだったりかな、と思ってます。



優勝を目標にしていた日本。どこにピークを持っていけば良いのか、という点でも迷いがあったかなって思いますし、過密日程を気にしちゃうといろいろ不安にもなってきますね。
初戦に合わせて、チームが同じ方向向いてやれたら結果は違ったかもしれないけど、なんかそのへんが噛み合わなかったって可能性はありますね。
異例だった自国開催のオリンピックで結果を残すことができて、それはもちろん自信にはなるけれど、でも考えてみれば、ヨルダンを別にすれば海外での世界大会は久しぶりでした。これもひとつの経験として、また次につないでいければ良いと思います。


9.26 そのほかの試合

日本はグループフェイズ敗退が決定しました。

9.27 日本54-71オーストラリア

見たかった、ゴールに向かってアタックしていく姿勢が見られたから、嬉しかったです。ただ、この試合もシュートが入りませんでした。
後半、10分以上フィールドゴールがない時間帯があって、それじゃあ勝てないよな、と。オーストラリア、ディフェンスもハードだし、強かったです。

そのほかの試合

プエルトリコが韓国に勝利し決勝トーナメントへ。
ベルギーはMeesseman 欠場で中国に敗れました。

抽選の結果、決勝トーナメントはこの組合せに。
どこがファイナルに進むのか。


【ジェームスとの対話】

ろびんそん「やあ、会えて嬉しいよ。君がジェームスだね。」
ジェームス「やあ、お招きいただきありがとう。
いかにも私はジェームス・ネイスミスだ。話したいこととはなんだね?」
ろびんそん「タイムシェアについて考えている。」
ジェームス「ほう。近代バスケでは主流だね。」
ろびんそん「ファンもその方が喜ぶ。自分の好きな選手が試合に出るからね。タイムシェアしないコーチは嫌われる。」
ジェームス「そうだね。」
ろびんそん「恩塚さんもタイムシェアを基本とするたたかい方だ。しかし今回はどうもそれが、ファンの批判の対象になっている。タイムシェアをしすぎるあまり、選手がリズムを掴みづらいというニュアンスの報道をされてしまったり、特定の選手のプレイタイムが極端に少なくて、その選手のファンが不満を抱えたり。」
ジェームス「なるほど。恩塚ヘッドコーチは交代を多用する戦術だね。それは前に君が言っていた通り、コート上にカオスの状態を作る狙いがあるのだろう。相手を撹乱させるためと言っても良い。その戦術はしかし、リスクを伴う。自分たちもカオスの状態になってしまったり、交代が多すぎてリズムが掴みづらかったり。今大会はマイナスの面が目立ってしまったね。結果が伴わなければ批判の対象にされてしまう。」
ろびんそん「タイムシェアを議論する上で、とても根本的なことが忘れられているように思ってるんだ。」
ジェームス「根本的なこととは?」
ろびんそん「そもそもプレイタイムって、勝ち取るものじゃないのか?競い合ったり奪い取ったりするものじゃないのか?はじめから保障されていたら、そこに競争はあるだろうか。あったのだろうか。」
ジェームス「それはとても難しい問題であり、それも恩塚ヘッドコーチの戦術に潜んでいたリスクのひとつだったかもしれない。今回はうまくいかなかったね。」
ろびんそん「アジアカップでは上手くいった。それはなぜなんだろう?今回はなぜアジアカップのときのようにいかなかったのだろう?」
ジェームス「そうだね。あくまでこれは私の考えであり一概に言えるものではないという前提で話をさせてもらう。
まずひとつに、アジアカップの時は失うものがないメンバーだったということがある。そして恩塚ヘッドコーチがワクワクやなりたい自分といった概念を植え付けたことにより、プレッシャーを感じることもなかった。ワクワクに向かってチームがひとつになれたから、チーム内での競争も必要なかったと言える。
今回はどうだったか。同じようにヘッドコーチとしてはプレッシャーを取り除きこうとしていただろう。しかし優勝という明確な目標があり、その重圧は簡単には取り除くことはできなかった。
もちろんそれだけが敗因というわけではないが、とても難しくて、変則的な戦術なので、一度歯車が狂うと、修正は難しくなる。個で打開したいところだったが、君が言うようにプレイタイムを奪い合うようなチームスタイルではないので、チームで何とかしようとしすぎたというのもあったのかもしれないね。」
ろびんそん「今後は戦術の変更が必要だろうか。」
ジェームス「それは難しい問題だ。どこを目標とするかによるだろう。恩塚ヘッドコーチは意固地になってひとつの戦術をやり続けようとするタイプではない。基本的な理念は変えず、でも結果を残すための最善の策をきっと探り出してくれるだろう。」
ろびんそん「今回は悔しい結果だったけど、これからも恩塚さんには期待している。」
ジェームス「ファンが変な美学を語り出すとややこしくなる。プレイタイムは勝ち取るもの、というシンプルな思考を、これからも忘れないでいてほしい。」
ろびんそん「これはじつは、さいたまブロンコスの泉秀岳ヘッドコーチが前に言っていたんだよ。これからも大事にしていきたい。ありがとう。」
ジェームス「今日は呼んでくれてありがとう。また会おう。」


【今後に向けて】

世界を甘く見ていたところはあります。少なくとも僕は世界をなめてました。
まさかこんな結果になるとは思ってなかった。でもこれが現実。これが実力。
この1年世界は止まってたわけじゃなく、日本より大きなチームがみんな練習したり努力したり研究してたわけだから、その上を行かなきゃいけない。
日本は間違っていたのだろうか。僕はそう思っていません。恩塚さんがやろうとしてるのはアメリカに勝つためのバスケ。トムさんがやってきたことを1回ぶっ壊すくらいの覚悟がないと上には行けないし、それは恩さんにしかできないことだと思ってます。
今回で完全にぶっ壊れたから、ここから積み上げていくだけなんじゃないかな。僕はこれからも恩さんを推していきたいと思ってます。創造はぶっ壊すところから始まる。 

全てがダメだったわけじゃない。随所に良いプレーは見られました。個人名はあげませんが、選手たちは頼もしさや、成長する姿を見せてくれたし、残念ながら思うようなプレーができなかった選手も、ベンチから声を出したりする姿があって、そういうのすごく嬉しかった。無駄なことはないし、必ず次に繋がると信じています。

ファンにとってもとても悔しい結果です。でもまたここから始まるんだって思って、次のワクワクを期待しています。恩さんもチャレンジャーなんだ。次の舞台でどんなバスケを見せてくれるか、とても楽しみです。


それではお聴きください。
エレファントカシマシ『新しい季節へキミと』

今日もありがとうございます。

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