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観戦!5月1日 B3プレーオフ さいたまvs静岡[酔狂自己満籠球備忘録(SJBB) #16]

さいたまブロンコス、東京羽田ヴィッキーズ、(たまにアルバルク東京)を応援している凡人バスケファンが、自分のためだけにバスケをいろいろ語りまくる気まぐれ連載企画、酔狂自己満籠球備忘録(SJBB)。

B3リーグプレーオフ準決勝、2戦先勝方式の第3戦。
勝った方が決勝進出、同時にB2昇格となる試合です。


ハーフタイムで既に泣いてたかもしれない。
会場にたくさん来ていた子供たち、高校生、ハーフタイムショーに登場したチアリーダー、みんな学校終わってから来てくれたんだなって思ったら、なんかナニ目線かわからないけどすごく嬉しくなった。

むしろ、試合前から泣きそうでした。
自然発生した「レッツゴーブロンコス」コール。
bjリーグ1年目から観ていた光景が、シーズン終盤に声出しが解禁になって、プレーオフで再び沸き起こって、込み上げてくるものがありました。
そうだ、これがブロンコスブースターなんだ!

試合前のこれは、しかし、静岡ブースターの熱意に対抗するような形で発生したものでした。
月曜日のアウェイゲームに乗り込んできた静岡ブースター、マジで脅威でした。ありがとう。

この試合中に何度も湧き上がった「レッツゴーブロンコス」コールに関しては、運営側とブースターが結びついた結果であることを、あとでツイッターで知りました。
緑の時代を知らないスタッフと、ずっと応援し続けているブースター。
会場を盛り上げてチームを後押ししたい、という共通の想いが、最高の空間を作り上げました。


2023.5.1 さいたまvs静岡 第3戦

B3プレーオフ、1勝1敗で迎えた準決勝の第3戦。
2勝した方が決勝進出。2チームがB2に昇格なので、つまり勝った方が昇格。
「わかりやすくていい。」

緊張感のある試合展開にファンが興奮し、歓声が試合を盛り立てる、という好循環。
こうなると、もうバスケの勝利ですね。
ひとつひとつのプレーに沸き起こる大歓声。
最愛のクラブがそういう空間を作り出してくれたことが、すごく嬉しかったです。
プロスポーツって素晴らしい。
地域密着型のプロリーグじゃないと、なかなか作り出せないよな。


37-39、ブロンコス2点ビハインドで前半終了。
ロースコアの展開は静岡ペース。
インサイドをしっかり封じながら、スリーポイントもしっかりチェックしてくる強固なディフェンスはさすが。

3Qはブロンコスのペースで一時逆転。
それまで苦しんでいたゴール下で躍動するライアンが頼もしかった。
今シーズンこれまでずっとそうだったように、試合中にチームがどんどん成長していく姿を、この試合でも見ることができました。
いける!と思ったけど、静岡はやっぱり強かった。



グラント・シットン
山崎玲緒
クリークモア・ウィル
加藤嵩都
ライアン・ワトキンス

1点ビハインドでスタートした4Qは、ほぼこの5人に託されました。
もちろん、泉秀岳は信頼しているし、状況的に考えて最高の5人だったから、この起用を批判するつもりはないです。
ただ、昇格か残留が決まる1戦で、この選択しかなかったという時点で、やはりブロンコスには足りない部分があったかな、と思ってます。
シーズン中は上手くタイムシェアしながら、試合ごとにいろんな選手がヒーローになってきたブロンコス。
この試合では途中ミスが続いたマキシーが、それ以降出場機会がなくなって、やりくりが苦しくなりました。
対する静岡は終盤まで選手を上手く入れ替えながら、良いリズムを維持し続けました。
中1日の休養はあったけれど、激しい試合で消耗した末の最後の10分なので、ディフェンスでついて行けずに勝負どころでスリーポイントを決められたり。
静岡の方が引き出しが豊富だったというか、戦術に奥行きがあったというか、チームの完成度の高さというか、そういうものを、最後の10分で思い知らされました。
繰り返しますがこれは采配批判ではないのだけど、決定的な差は感じた、というのが凡人の個人的感想です。

足りなかった5点。
このたった5点のためにもう1シーズンたたかわなければならないというのは、絶望的な時間とエネルギーを要することなのだけれど、でも絶対にこの経験をプラスにしなきゃいけないし、ブースターの端くれとしてもできる限りのことはやっていきたいと思っています。
あの敗戦があったから強くなれた、と言える未来にしたい。
気の早い話ですが、翌々シーズンのB2優勝くらいを目標にしても良いんでないかな。


3位決定戦があります。
試合がある限りは、プロとして勝ちを目指してほしいと思っています。


ベルテックス静岡

まずブースターが凄かった。
アウェイに乗り込んできたオレンジ軍団。なんだあれ。
さすがサッカー王国だけあって応援の文化が根付いてる。

3Qでブロンコスの流れになったけど、4Qで覆したアウェイチームの底力。
前半はしっかりインサイドを固めて、終盤では勝負どころでスリーポイントの精度を落とさなかった。

レギュラーシーズンの順位ではブロンコスが上だったし、この試合も僅かな差ではあったけれど、やはり静岡の完成度は高かったし、昇格に相応しいチームだと感じています。


#1 山崎 玲緒

試合中もチームメイトを鼓舞し、観客を盛り立てる。
自らも攻守にわたってずっとハードワークを続け、完全に試合を支配してるように見えました。
シーズン途中加入で、さいたまブロンコスに必要な男になったぞ。
それまで練習生だったなんて信じられない。
「なりたい」って思わせてくれたこの試合の主役。
この試合の山崎玲緒みたいなひとになりたい。
ブロンコスに来てくれて、ありがとう。
ほんとにすごかった。


#18 マキシー・エショ

ミスが続いて集中を欠いたようなプレーがあった後、出場機会がありませんでした。
表情も暗かったし心配だったのですが、試合後にインスタグラムで猫が仰向けになった画像を投稿していたので、こいつは大丈夫だと思いました。
干された感じになってしまったのは残念だったけどその分3位決定戦では暴れてほしい。そして来シーズンも必要な選手だと思っています。


さいたまブロンコス

シーズン当初から、泉秀岳ヘッドコーチはプレーオフを明確に意識していたと思ってます。
プレーオフにチームのピークを持っていくために、そこから逆算したチーム作りを進めている印象でした。
試す起用なども盛り込みながら勝ちを積み重ねていけてたのは、ヘッドコーチの手腕によるものであることは間違いないです。
いつだったかな、1戦目でDNPだったふたりを2戦目でスタメンに抜擢したことがあって、誰もやらないような采配にすごく興奮しました。
アシスタントコーチ不在で、スリーポイントとリバウンドに特化したシンプルな戦術。ほんとに漫画みたいなチームだけど、時に遊び心も感じるような起用で選手たちのモチベーションを最大限に引き出して、そういうところはほんと上手いなっていつも思ってます。

チームは停滞することなく進化を続けてきました。
今シーズンは僅かに届かなかったけれど2年でここまで来れた。ほんと凄いことだと思ってます。
あと1歩のところで絶たれ、長いシーズンをもういちどたたかわなければならないのだけれど、考えてみたら昇格したってそれで終わりってわけでもないのだから、B3でもB2でも変わらず我々を楽しませてくれると信じています。
この敗戦を経験し、さらに進化するであろう埼玉のナイスガイ軍団に、これからもいっぱいワクワクしたい。

泉秀岳のおかげでここまで来れたと思ってます。
チームは変わってしまうかもしれないけど、これからもついていきたい。

来シーズンのB3は東京に5チーム。アウェイも行きまくりだぜ!


浦和駒場体育館

「1番マジヤバかった!」
「0番もすごかったよ。めっちゃスリー入る。」
「静岡の3番、フリースローヤバい!」
帰り道で高校生らしき集団がこんな会話をしていてね。
ほんと嬉しかったのは、高校生や子供たちがたくさん観に来てくれていたこと。
初めて来た人もいたかもしれない。べつにファンじゃない人もいたかもしれない。
2戦先勝方式の第3戦。勝ったら昇格、負けたら残留。
こんなシチュエーション自体がすごく稀で、こんな凄い試合を観ることができて、僕のバスケ観戦史上最高かもしれない、忘れない時間を過ごすことができました。
にわかファンや新参者の彼らが、これからファンになってくれなかったとしても、きっと記憶に残る試合にはなったと思うんです。

バスケが根付かない埼玉でここまでアツい空間が作れたってことが最高に嬉しい。
所詮B3かもしれない。
たかが1555人かもしれない。
でもこの日の駒場体育館は完璧でした。
この日、ここに居た。僕にとってとても誇らしいことです。

負けた悔しさを共有できるってこともブースターの喜びであり誇りです。
長い空白期間を経て応援再開して2シーズン目なので、僕もにわかみたいなもんですが、最高にイケてる彼らに、もっともっとアツくなっていきます。



今日もありがとうございます。

それでは最後に1曲お聴きください。
EYE VDJ MASA 『INANAKI』

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