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「天外者」通いの思い出

「天外者」見納め

今日は天外者の見納めをしてきました。

振り返れば昨年12月12日、五代さんと春馬さんが重なり落ち着かず、春馬さんの気迫に圧倒されながら放心状態で帰った1回目。
話の流れは分かる分、落ち着いて観れると思いきや、感情移入してしまい、涙、涙だった2回目。
これで最後だと思って行った3回目。
それから、ちょっと足を延ばせばまだ観に行けると知って始まったプチ遠征。
森の学校のあの可愛らしい少年がこんな精悍で優しい青年になるのかぁとタイムトリップした4回目。
回を重ねる毎に俳優さんの表情を意識して見たり、微笑ましい気持ちで観られるようになりました。
何度観ても冒頭の追手から逃れる才助と龍馬の表情がくるくる変わる場面はわくわくするし、その時その時で気付くことや感じること、ろくに勉強してこなかった歴史への興味関心は尽きることはありません。

お客さんも色々な人がいました。
一人だったり、夫婦だったり、親子連れだったり…
女性が多かったけれど、男性が一人で来てることもあったし、大学生くらいの男の子が3人で来ていることもありました。杖や車椅子を使って観に来ている方もいたし、時間の都合をつけて来られてるのか、途中から入られる方もありました。
ずっと鼻をすすってる人、豊子さんが権利書を五代さんに渡す場面で「えぇ?!」と思わず声が出ちゃう人、「イッツパーフェクトじゃ」の後、迷いなく一番に大きな拍手を送る人、それに続く人、終了後しばらく動けない人などなど。
五代さんと龍馬の船上での重要な場面前にトイレに行く高齢男性に仕方ないけど「ここ観てからにしたらいいのに」と思ったり、エンドロールの途中で帰ろうとする中年男性に「特典映像があります」と言えなくてちょっと後悔したり。

春馬さんが茗荷を食べていたのは鉄分補給のためだけじゃないんじゃないか、五代さんと自分をつなぐものが茗荷だったのではないか、そもそもそんなに鉄分多く含んでないし…だったらなんかいいな、五代さんにきっと心酔してるねと勝手に妄想を膨らませてみたりしました。

「日本製」のあとがきで、「天外者」は春馬さんにとっても大切な作品なのだと、思いの一部を知ることができました。

とても役者冥利につきるというか、長いこと役者をやってきましたが、これほど重責を感じることはなかなかありませんでしたね。
もちろんどの作品にも責任を持って臨んでいますが、第一に実在した人物を演じるということの責任感と、特に今回は“五代友厚プロジェクト”という支援会の方々が現場にいらっしゃることがあり、五代さんのことを研究してきた方々や、五代さんのことを純粋に応援したい、といった方たちとの交流が多かったんです。
そういう方々が打ち上げにも参加されるぐらい、役柄との繋がりの強さであったり、ひとつの作品を作るうえでこんなに大勢の方が関わってるという実感をいつも以上に感じられる現場で、史実を扱うことの責任の重さみたいなことを今までにないほど感じていました。
昔の自分だったらそれをプレッシャーに感じてしまっていたかもしれませんが、今回は期待感の方が大きくて。

映画館で作品を観ることで、春馬さんや天外者に関わった方々に僅かながらも報いることができると思って通った日々。できる範囲で通った11 回は多くはありませんが、観ることが楽しかったです。

気になっていた場所へ行く

5回目以降通った映画館は愛知県岡崎市にあります。
家康公の出生の地であり、春馬さんの殺陣のお師匠さんの地元でもあります。

そしていつも映画館に通う際、気になっていた場所がありました。それは家康公と縁のある「伊賀八幡宮」です。
今日の映画鑑賞後、行くかどうしようか迷っていた私は、本屋で平積みされていた御朱印の本を手にとりました。
そこには、伊賀八幡宮について“家康公が初陣の際、参拝し大勝利を収めた。その後も家康公は大きな戦の前には必ずここを参拝し、太平の世を築いた。家光公により、家康公も祀られた。圧倒的な勝利運”といったニュアンスのことが書かれていました。
「天外者」が春馬さんが望む成功の形に近付けられたらいいし、今日はちょうど大安、どんな所か興味が沸いてきたので、向かうことにしました。

◇随神門

門の前には池があり、今は寂しい感じもしますが、7月には蓮の花が見頃になるようです。
風情のある石橋は寛永13年(1636年)に架けられました。五代さんが生まれるちょうど200年前ですね。

◇幣殿・拝殿・本殿に向かって

本殿(1611年)は家康公が、幣殿・拝殿(1636年)は家光公が造営されました。両隣にあるのはさざれ石。
参拝してる人、絵馬を読んでる人、犬の散歩をしてる人、車のお祓いをしてる人がいました。

◇神馬

武士にとって欠かせない動物。
家康公は「東海一の弓取り」として武名を四隣にとどろかせたそうです。

絵馬はコロナ終息や希望校合格、安産祈願などされていました。

私の住む地域での上映は明日が最後で、それ以降は県内1箇所となります。

まだまだ「天外者」は何かあるような気がしてわくわくしています。そして五代さんや五代さんが生きた時代のことをいつか、もっとじっくり知りたいなと思います。

来週、春馬くんの家康公に会えるのを楽しみにしています。