天山天池

ウルムチの東方50km、車で2時間のところに中国人に人気のある観光地天池がある。天池は中国のスイス、天国の池と呼ばれ、ここは標高2,000ｍにあり、　長さ3,400ｍ、幅1500ｍ、最深部105ｍ、面積4．9平方ｋｍの半円形をした湖。西王母の浴場であったという伝説が残っている。　湖の正面は雪を被ったボゴダ峰（5,445ｍ）が雲の隙間からときどき頭をのぞかせているが、今左右の山は松や檜の針葉樹に覆われ、林間には　カザフ族のパオが点々とみえる。漢民族が多いが、民族衣装をまとったウイグル族が遠く天山をながめている。地上は良いニュースがないが、大自然の景観の下では、みんな一動に無力化させられる。遠くに見える山脈の向こうに旅した町の記憶がよみがえる。