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下北沢で会いましょう

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コワーキングスペース「ロバート下北沢」のオーナー・原 大輔が綴る、ロバート下北沢を作ったワケ。そこにはいろんなものが繋がっているストーリー。
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#溜まり場

【第15回】溜まり場からクリエイティブ集団の誕生前夜

まるまる1冊をつくるというのは、俺としても初めての試み。 仲間が結集して、編集、撮影を行った。モデル撮影、カタログページ。自分たちの理想をぶつけたのは面白かった。 デザインもアシスタントのコイミーの友人たちを集めてもらって、8畳のボロアパートに寝泊まりしながらあーでもないこーでもないと進めていった。 無事、本も出来上がり、ギャラのすったもんだはあったものの1冊を仕上げた安堵と高揚感はいまだに忘れない。 代々木に屯っていた仲間たちとの共同作業をやり終えて、俺の記憶だとここ

【第14回】代々木へ、こども向けからアダルトまで

カメラマンのMに手をひっぱられつつ、代々木駅周辺で5万8千円のアパートの2階を借りることになった。 近所の材木屋で板を買ってきて、自分たちで床を張り替え(大家には言ってない)、壁にペンキを塗って、机を組み立てて事務所らしくなっていった。 代々木時代の5万8千円のボロアパート。色がきれいに塗り替えられていた。階段を上がった2階が俺たちの根城だった。 仕事は相変わらずそんなに無かった。恵比寿のニートから現実へ引き戻してくれたカメラマンのMは相変わらず忙しそうだった。 引越