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サッカー部長メッセージ(3)

皆さん、こんにちは。先週の2年生による動画「リフティング・チャレンジ」は、とても面白い試みでした。普段、みんながリフティングをしている姿は見たことがなかったので、けっこう新鮮でした。さすがに上手い選手がいましたね。サッカーでつながるのはこの時期、大切なことです。
さて、きょうの名言ですが、先週につづいて、今回もシェイクスピアからです。

この世には幸も不幸もない、考え方ひとつでそうなる。

これは、亡き父の亡霊によって、父が叔父(父の実弟)によって毒殺されたという衝撃的な真実を聞かされたハムレット王子が、親友に語る言葉です。翻訳によっては、「この世には善いことも悪いこともない、考え方ひとつでそうなる」という風にもなります。
原文はこうなっています。
There is nothing either good or bad, but thinking makes it so.

叔父はデンマーク王であった兄(ハムレットの父)を毒殺し、みずから国王の座につき、父の妻をめとったのです。父の亡霊からその仇(かたき)を打つように命じられ、復讐の鬼と化したその日から、ハムレットの悲劇は始まります。
それでハムレットは「デンマークは牢獄だ」と、友人たちに言うのですが、何も知らない友人たちには、そのことを否定されます。そこで、きょうのセリフが出てきます。

「それなら、君たちにはそうじゃないというだけの話さ。この世には幸も不幸もない、考え方ひとつでそうなる。ぼくには牢獄なんだ」(『ハムレット』第2幕第2場)

同じ現実を生きていても、それを「善い」と感じる人もいれば、「悪い」と感じる人もいます。
わたしたちの暮らしているこの世界には、絶対的な地獄(不幸)も、絶対的な天国(幸)もないということでしょうか。

⭐️部員からの応答メッセージ
おはようございます。
いつもお世話になっております。
明治大学体育会サッカー部4年のOです。
越川先生の部長メッセージについて感じたことを書かせて頂きます。
この世には幸も不幸もない、考え方一つでそうなる。私自身、この言葉にすごく共感しました。

考え方はいつでも変えることのできるもので、例えばサッカーの練習メニュー1つにしても、考え方によっては良い練習も悪い練習に変わってしまうと思います。このような例から考え方の変化で自分の成長度合いを変えることができると思いました。サッカーだけでなく普段の生活から、自分がより成長できるための考え方を意識して様々なことに取り組みたいと思います。

⭐️JリーグOBからの応答メッセージ
お疲れ様です。
元気にやってます!!今回の名言は、越川先生に教えていただいた"ダイバーシティ"という言葉を想起します。サッカーにおいても、"負け"や"勝ち"という絶対的現実に対する解釈は人それぞれです。

たとえば、"勝ったから全てよし"という楽観者もいれば、"勝ったけど課題ばかりだ"という悲観者もいる。もしくは"勝ったけど自分のプレーはだめだった"という個人的課題に目を向ける者もいるといった具合です。

人の価値観はまさしく多様で、その価値観をすり合わせ、みんなの感じ方、考え方が近づいた状態をワンチームと呼ぶのかもしれませんね。(五冠した時にふと感じました)

大事なことは、自他の価値観を寛く認め合った上で、皆が納得いく答えを導き出すことだと思いました。以後、精進します✌️

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